ある面において僕はアレをやりたかった。アレをしたかった。なぜなら、アレをすることが僕の社会的地位の安定につながるから。アレをしないことが僕の世間体を悪くするから。アレをしなければ、今までの友達と対等でいられないから。
しかしある面で、僕はアレに全く興味がなかった。何故僕がアレをやらなければならないのかさっぱりわからなかった。毎日毎日しんどかった。
今僕はその考察から何を引き出すことが出来るだろう。多分、何がしかの真実をそこに求めることはできないのではないだろうか。
どんな経験も、ある人間を普遍的真理に到達させることなど出来ないんじゃないだろうか。
