2010-09-04 罪業袋 詩 袋の中に詰まった自分の罪業を 駅のロータリーでばらまく その快楽 その解放 それでもぼくは毎日 重い袋を背負って帰宅する 夢も希望もなく あるのは罪業だけ そうやってぼくは墓場まで 歩いていくのかと思っていたけど 実際はそんなはずもなく 夢も希望も存在して 岩石のような時間は流れていく 存在は時間を超越する 月にかかった雲が流れていく