rh日和(仮)

モノ、ゲーム、PCなどについてのブログ。

skyrimが出るので、『The Elder Scrolls』のゲーム性について書く

 『The Elder Scrolls(ザ・エルダースクロールズ)』シリーズの第五作目、『The Elder Scrolls V: Skyrim(スカイリム)』が売れているらしい。第四作目である前作『Oblivion(オブリビオン)』の高評価を受けてのことだろう。

The Elder Scrolls V : Skyrim 【CEROレーティング「Z」】 - PS3

The Elder Scrolls V : Skyrim 【CEROレーティング「Z」】 - PS3

 当然、今作から初めて『The Elder Scrolls(略してTES)』シリーズをプレイする人も多いだろう。そこで、「スカイリムってどんなゲーム?」という人のための記事を書いてみたいと、風呂に入っていたら思いついた。なぜか。だから書いてみる。

 自分は前作「オブリビオン」しかプレイしておらず、スカイリムについて特別多くの知識を持っているというわけでもないので、多くは期待しないでいただきたい。この記事を書くのは、言ってみれば自分自身ががスカイリムについて調べる「ついで」のようなものであり、あくまで既存の情報のまとめという感じになると思う。

『The Elder Scrolls』の特徴

 TESは「Bethesda Game Studio」が開発したコンピュータRPGシリーズで…というような詳細な話は、Wikipediaを見ればいい。この記事はあくまでも簡潔すぎるほど簡潔に書く。

The Elder Scrolls - Wikipedia

 (以下は基本的には前作「オブリビオン」の特徴です。多分「スカイリム」でもほとんど同じだと思いますが)

 TESとは、アメリカのゲーム会社『ベセスダ』が作るRPGのシリーズ。つまり「ジ・エルダースクロールズ」という名称が、日本で言う「ドラゴンクエスト」や「ファイナルファンタジー」に相当する。そして「スカイリム」というのはサブタイトル。しかし少なくとも日本では、「オブリビオン」とか「スカイリム」と、サブタイトルで呼ぶことのほうがが多い。言いやすいし。

 世界観としては、非常にわかりやすい剣と魔法のファンタジー世界。「指輪物語」からの伝統に忠実。登場するモンスターはゴブリン、ゴーレム、オーク、そしてスカイリムでは新たに巨大なドラゴンが加わった。このへんは動画を検索すればよくわかる。

 いわゆる洋ゲーに属するゲームなので、グラフィックはかなり硬派。日本のRPGのように美男・美女が魔王を倒したり、可愛いモンスターが仲間になったりすることは無い。あまつさえ自分のキャラクターをイカツイオッサンや爬虫類風の亜人にすることも出来る。

 TESシリーズに共通する特徴は、その自由度の高さ。一口に自由度が高いと言ってもなかなか伝わりにくいと思うが、まず「イベントに失敗したらゲームオーバー」ということが一切無い

 それ以前に、そもそもゲームクリアという概念が存在しない。一応ムービーなどが流れるメインのクエストというものが存在するが、別にそれをプレイする必要はなく、ひたすらサブのクエストを攻略したり、キャラクターを鍛えたり、動物を狩ったり、植物を調合して薬を作ったり、本を集めて読んだりしていても構わない。極端な話、メインクエストに関わる重要人物を惨殺してもゲームは続行可能。もちろんメインクエストのクリアは不可能になるが。

 また、よくこのゲームの面白さを挙げる際に引き合いに出されるのが、「背景のように見える山に、実際に登ることが出来る」という点。多くのゲームには「見えるけど行けない地形」というのが存在するが、TESでは基本的に「見える場所は(ゲーム内の)物理的に存在する」ので、ゲーム内でそこに行く方法があれば、塔のてっぺんにも、湖の中心にも、谷の底にも(落ちたら死ぬけど)行くことが出来る。後述の「MOD」を使えば、空を飛ぶことも出来なくはない。

 さらに、NPCが個々のAIで動いているというのも大きな特徴。キャラクター一人ひとりが、朝起きると家から出て仕事に行き、キャラ同士が会話をし、夜が来ると家に帰ってちゃんとベッドで寝ている。自キャラとの好感度によって対応が変わる。全てのキャラクターが、他のゲームのような単なる書割ではなく、自キャラと同じように生きているということが感じられる。

で、面白いの?

 とストレートな疑問を持つ人がいるかもしれない。

 TESシリーズは「人を選ぶゲーム」と言われている。全体的に、他にないゲーム性を持っている(強いて言えば『グランドセフトオート』シリーズや、一般的なオンラインRPGに近い)ので、いわゆるDQやFFが好きな人がすんなり馴染めるかというと難しい。

 自由度が高いということは、同時に「何をやっていいのかわからない」という状況が起こりやすいことも意味する。そこで自分なりのプレイスタイルを見つけだせるかが、このゲームにハマれるかどうかのカギと言える。

 とにかく「ファンタジー世界の住人になって自由に生きることができる」というのがこのゲームのウリなので、自ら積極的にキャラに成り切るという本来の「ロールプレイ」的な楽しみ方が、よくも悪くも必要になる。

プレイする上での注意点

 スカイリムにはPS3・Xbox360の「家庭用版」と、WindowsPCでプレイ出来る「PC版」が存在する。

 家庭用版は、ハードの仕様が統一されているので、買えば必ず動く。当たり前のことのようだが、PC版の場合、必要とされるスペックを満たしていないと、動かすことさえできない。動作速度や画質はPCのスペックに左右される。五年や十年前に買ったPCでスカイリムをプレイするのは少々キビシイかもしれない。

 逆に、高スペックなPCならば、家庭用版よりも高画質・高速で動作することが出来る。本気でスカイリムをプレイしたいなら、専用のPCを組むのもアリかもしれない。ぼくにはとてもできないが。

 他にも、PC版はオンライン認証が必要だったりと、プレイするまでに色々と手間がかかるらしいので、skyrimのwikiを見るといいだろう(丸投げ)。

FrontPage - Skyrim Wiki JP

 また、家庭用版、PC版問わず、TESにはバグが多いということにも注意したい。ゲームの特性上、非常に多くの要素が絡み合うことになるので、予期せぬ状況が起こりやすいためだ。「スカイリム」は割とバグが少ないらしいが、ちょっとしたおかしな動作くらいは目をつぶるくらいの度量が必要。

MOD

 ある意味、TESシリーズの最大の特徴と言えるのが、「MOD」というものの存在。

 MODとは、簡単に言えばゲーム内容に変更・修正を加えるプログラムのこと。ベセスダは、MODの作成・仕様を公式に認めている。つまり、ユーザーが自由にゲーム内容をいじることができるのだ。

 前作「オブリビオン」におけるMODには、メーカーが作った公式なものと、ユーザーが作った非公式なものが存在した。公式なMODは、主にゲーム内のバグを無くしたり、イベントを追加する目的の物が多い。おそらく「スカイリム」でも同様だろう。

 一方、非公式なMODは、多種多様なものが存在した。

 小さいものでは、インターフェイスを改良したり、画質をよくしたりするMOD。もっと進んで、キャラの成長や敵の強さなどのゲームバランスを調整したり、オリジナルのイベントを追加するMOD。さらに、キャラがとんでもなく強くなったり、馬で空を飛んだり出来るようになるという完全にチートなMODもあった。女キャラをせくしぃにしたり、さらに完全にアレ目的のアレなMODもあった。

 小さいものはわりと気軽に作れたりするらしいので、MODの総数は数百を下らないはずだ。

 そんなことをしてゲームが成り立つのかというと、これが成り立つのである。上にも書いた通り、このゲームの基本は「ロールプレイ」なので、MODを使うことは、自分で好みの世界を作り、そこで冒険・生活するための最高の方法というわけだ。

 あまりに多くのMODが存在したため、前作では、MOD導入に時間をかけすぎて、いつまでたってもゲームそのものをプレイできない、という人が続出したそうな。

 スカイリムはまだ発売されたばかりなのでMODの数が少ないが、今後有志によって様々なMODが作られることが期待される。

 
 なお、MODは今のところPC版でしか使用できないので注意。家庭用版でも使えるようにしようという試みはあるらしいが、現時点では実現に至っていない。

まとめ

 少しでも興味があるなら公式サイトや動画を見よう(またしても丸投げ)。つーか僕もやりたくなってきたなぁ。