rh日和(仮)

モノ、ゲーム、PCなどについてのブログ。

Xbox360の隠れた名作『ライオットアクト』をプレイ

 箱庭ゲームがやりたい、と思って、隠れた名作と噂のライオットアクトを買ってきた。
 実は以前体験版をプレイしたことがあって、自キャラの凄まじい身体能力と、一般人でもガンガン攻撃できてしまう自由度に惚れた。が、当時はアサシンクリードをやっていたので買うのを後回しにしていて、すっかり忘れていたのだった。
 早速プレイしてみると、結構アサシンクリードっぽい。屋根の上を飛び回ってパワーアップアイテムを集めたり、制限時間以内に指定されたコースを走り抜けたり。こういう要素は箱庭ゲーのお約束であるということを初めて知った。
 で、他のゲームと違うライオットアクトの特徴。
 まず、プレイキャラクターは「エージェント」と呼ばれる、犯罪組織と戦うために強化改造された超人という設定。ビルの五階くらいまでならジャンプで飛び上がることが出来、さらに壁をよじ登って高層ビルのてっぺんに上ることも可能。キック一発で悪者を蹴散らし格闘能力、自動車を軽々と持ち上げる腕力を持つ。

 そんな超人であるエージェントを操り、街に蔓延る三つのギャング集団を殲滅することがゲームの目的。まずギャングの幹部を抹殺し、組織力が低下したところでボスを叩くという流れになる。幹部を倒さずいきなりボスに殴り込んでもいいが、ザコ敵ですらやたらと強いので注意。自分はそれを知らず何度もやられた。
 エージェントはオーブという経験値的なものを貯めることで、運動・射撃・格闘などの各スキルをレベルアップさせることが出来る。オーブはマップ内に隠されていたり、敵を倒すことで入手できる他、カーレースをクリアしたりすることでも手に入る。
 このゲームのもう一つの特徴とも言えるのが車の種類の多さで、エージェントのために作られた特殊なスーパーカー(障害物をボンボン跳ね飛ばすスポーツカーや、なんでも乗り越えるジープなど)のほか、一般車やポリスカー、ギャングの乗る改造車などを手に入れることで自由に乗り回すことが出来る。
 とにかく車でハイウェイをビュンビュン飛ばしたり、屋根から屋根へ駆け回ったり、高層タワーの頂上から地面を見下ろしたりするだけで楽しい。敵陣に突っ込みすぎたり高いところから落ちたりするとたまに死んでしまうが大丈夫、エージェントが死亡した場合、即座にその能力を引き継いだクローンが作られるので、死を恐れる必要は無い。しかしエージェントの基地に戻る方法が「自殺」というのは少々やりすぎではなかろうか。
 爽快で楽しい本作だが、欠点もいくつか見られる。ゲームとしての作りが少々荒削りで、まず視点カメラが少々使いづらい。カメラを背面に戻すボタンが無いのは今時不親切だし、視点変更の速度が妙に遅くなることがあったりする。速度変更の機能も無い。車で走行中は、視点の回転は出来るがカメラ位置の変更が出来ない。スポーツカーなどの視点の低い車は結構走りづらい。この辺はリアリティと呼べなくもない。
 難易度は低・中・高から選べるが、高だと極端に敵の攻撃が強くなる。あと、そのへんにおかれている爆発物の威力が妙に高く、自分は開始5分で爆発物にやられて唖然とした。わかってしまえば爆発物に近づかないよう注意すればいいだけの話なのだが。
 しかしいい意味で大雑把なゲームなので細かい欠点がゲーム性に支障をきたすような事態は今のところ見られない。ゲームとしてのシビアさやスタイリッシュ性、ストーリー性を求める人にはちょっと物足りないかもしれないが、超人視点の新鮮な箱庭アクションゲームとして、GTAやアサシンクリード、オブリビオンなんかが好きな人にオススメできるゲームだと思う。

ライオット アクト Xbox 360 プラチナコレクション【CEROレーティング「Z」】

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