rh日和(仮)

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I'm With You / Red Hot Chili Peppers 感想

I'm With You

I'm With You

 今更このCDも買ったので感想を書いておこう。
 「音楽性が大きく変化したバンド」といえばかなり上位に挙がるであろうレッチリ。そういえば絶望先生でもネタにされていたっけ。
 果たしてそのレッチリに対して我々は何を求めるべきか。まぁ大抵の人は「元気にライブをやってくれること」を求めているのだろう。そういった基準から言えばこのアルバムは及第点ではないかと思う。
 じゃあ僕自身が何を求めているかというと「ボーカル、ギター、ベース、ドラムス、という、たった4つの音が生み出すダイナミックなハードロック」みたいな感じ。かっこよく言えば。
 J-POPにありがちな、シンセサイザーだかなんだかよくわからない、加工に加工を重ねた、元々何の肉だったかわからなくなってしまった加工肉みたいな音楽しか、周囲になかった頃に突然出会った『カリフォルニケイション』の衝撃。ベースはブリブリ、ドラムはバキバキ、ギターは聞いたことのないフレーズを奏でるし、ボーカルはラップが上手くて歌がヘタ。わけがわからないよ。
 そーゆー個人的な欲求から言うと、『I'm With You』の評価はちょっと低いかもしれない。確かに音楽的な多様性は広がったかもしれない。でもどうにも「ありがちな多様性」という気がする。
 しかし良くも悪くも「変わること」がレッチリのアイデンティティーであることは間違いない。今までも、そしておそらくこれからも。
 その変化を受け入れられればこのアルバムも悪くない。それに、当然ながら以前のレッチリの個性が完全に消えたわけではない。2曲目や6曲目はかなり昔っぽい。
 ただ、あくまで最近の個人的な気分では『I'm With You』より、ジョン・フルシアンテの『Empyrean』の方が好みで、わりとこっちばかり聞いている。
Empyrean【高音質SHM-CD/ボーナストラック2曲/解説/ロングインタビュー/歌詞対訳付】

Empyrean【高音質SHM-CD/ボーナストラック2曲/解説/ロングインタビュー/歌詞対訳付】