rh日和(仮)

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『Portal2』をプレイ

 本日のゲーム記事。『Portal2』。

ポータル 2

ポータル 2

 Portal2とはどんなゲームかというと、簡単に言えば一人称視点(FPS)のパズルゲーム。「ポータルガン」という、簡単に言えば撃った場所に「どこでもドア」の入口と出口をそれぞれ開けることができる銃を使って出口を目指していくという、シンプル故に奥が深い、謎解き型のパズルゲームである。
 Portalシリーズの素晴らしい所は、こういったゲームにとっては非常に重要な、プレイヤーに対するチュートリアルがしっかりと、しかもさり気なく配置されているということ。最初は単なる移動手段だったポータルが、工夫しだいで仕掛けをクリアしたり高く飛び上がったりすることができるようになる、その過程を、ただ単に教えるのではなく、絶妙な塩梅でプレイヤー自身に気づかせるような配慮の下でゲーム全体が設計されている。その為、プレイヤーは先に進むにつれて出来ることが増え、自分の成長を認識することができる。
 更にストーリーも秀逸。前作『Portal』は突如謎めいた施設でポータルガンのテストをさせられるシーンからスタートし、徐々に謎が明らかになっていった。あまり明るいムードではなく、直接的ではないものの、やや残酷な表現が婉曲的にあったりする。ちょっとしたディストピアものと言えばわかりやすいだろうか。しかし決してプレイした人が後悔するような結末ではない、ということだけは言っておきたい。ストーリーはPortalとPortal2の二作で完結する形になっている(今後新たな展開が広がる可能性はあるが)ので、1をやった人は2も両方あわせてプレイする
 これらの、絶妙なゲームバランスと引き込まれるストーリーによって、プレイヤーはどんどん先に進みたくなり、ついつい徹夜、エンディングを迎える頃には気づけば朝になっている、というパターンを自分はPortal・Portal2で二度繰り返している。
 あえて難癖をつけるとすれば、徹夜でプレイすれば一晩でクリアできてしまう程度にストーリーが短いことだろうか。しかしPortalの方は定価自体がそれほど高くなかったし、Portal2の方はマルチプレイが追加されたのでゲーム全体のボリュームは十分。なにより今はどちらも価格が下がっている。
 PortalシリーズはPS3版、Xbox360版、そして主にパソコン向けのダウンロードサービスであるSteam版がある。PS3とSteam版のPortal2には、他のプレイヤーが作成したステージをプレイする機能がついている。それほど要求スペックは高くないし、Macでもプレイできる(ということをXbox360版を買ってから知った僕)ので、マウス操作に不安がなければSteam版がオススメ。ちなみに僕は、PortalのSteam版を期間限定の無料購入でプレイしたクチ。
 とにかく近年を代表する名作であることは間違いない。初めてプレイする人はPortalから、Portalをプレイした人はPortal2を、ゼヒプレイすべし。