rh日和(仮)

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百円ショップの三段フランジを買った

 Etymotic ResearchやSHUREのカナル型イヤホンを買うとついてくる、三段フランジ(トリプルフランジ)のイヤーピース。こいつはとにかく遮音性の高さに定評がある。そして、つけはずしに手間がかかることにも定評がある。
 そんな三段フランジが、安かろう悪かろうに定評がある百円ショップにも売っている、という情報を、嘘は嘘であると見抜ける人でないと使うのが難しいことに定評のある、某掲示板で見つけた。もうやめよう、このノリ。
 ダイソーに売っているとのことだったので、外出先でダイソーを見つける度に入っては探していたのだが、なかなか見つからなかった。かなり大型の店舗までわざわざ行ったりしたのだがダメ。ダイソーではもう販売終了しているのかもしれない。
 そんな感じで、ほとんど諦めかけていたのだが、今日たまたま寄った、ごくごく近所の、わりと小さめなキャンドゥに、フツーに売っていた。まさに灯台下暗し。

 自分はEtymotic Researchの『mc5』を使っているのだが、mc5にデフォルトでついてくるフランジ型のイヤーピースは、白いミドルサイズと、青いスモールサイズの二種類。しかし、百均の三段フランジは、青いスモールサイズのものより更に小型。長さも短く、太さも細い。素材も薄いため、かなり柔らかい。

 ↓横と下から見たところ。mc5のやつと比較するのを忘れた。

 早速mc5につけてみたのだが、Etymotic Researchはイヤーピースを差し込む部分(ステム)が、普通のイヤホンより細い。一方、百均フランジは一般的なイヤホン向けに作られているため、穴が大きい。そのためフィット感がイマイチかな、と予想していた。
 しかし、百均フランジは、穴が先の方に行くにつれて細くなっているため、ステムを奥までグッと差し込めば、それなりに固定された感じになった。
 肝心の音質のほうだが、思っていたほど悪くない、というか、価格相応というべきか。
 簡単に言うと、イヤーピースが小さいため、つけはずしは簡単になるが、そのぶんイヤーピースと耳との密着度が低くなるため、遮音性や解像度(特に低音)が犠牲になる、といった感じ。
 そもそも、三段フランジのメリットは、高い気密性によって、耳の中に密閉状態を作ることで、遮音性と解像度を両立する点にある、と、思う。しかし、百均フランジは、薄すぎるため、密閉度がかなり低い。
 なので、百均フランジは、Etymotic Researchなどの高級イヤホンのフランジよりも、「普通の、段になっていない、非フランジ形のイヤーピース(マッシュルーム型と言えばわかりやすいだろうか)」の方に近いと考えたほうがいい。mc5等に付属のフランジとは別物である。
 自分は、デフォルトの白フランジのフィット感にかなり満足しているので、あえて百均フランジを使うメリットは殆どないかな、と感じた。ただ、つけ外ししやすく遮音性がそこそこになるので、外出時などにこっちを使うというのもひとつの選択肢ではないだろうか。
 総合的に見ると、デフォルトのフランジ型が合わないという人が、ダメ元で買ってみる、という感じなら、まぁアリかな、という程度。個人的には、もうちょい遮音性を高くしてくれないと、わざわざフランジ型を使う意味が無いんじゃないかな、と思う。これを買うくらいなら、フォーム型を使ったほうがいいかな、と。