rh日和(仮)

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『リアルアーケードPro.2』の更なる静音化 with100円均一

 昨日ファイティングスティックV3を改造したせいで、うっかり自分の中にある「アケステ改造熱」という、世間的に見るとかなりレアだと思われる熱が再燃。
 そこで、前々からやろうとしていた、現在メインで使用中のアケステである『リアルアーケードPro.2』の、更なる静音化加工をやってみることにした。己の物好きさに辟易しつつ。
 例によって、参考にされる方は自己責任でお願いします。
 更なる、と書いたのは、すでに以前、ボタン内部にゴムシートを敷く静音化を行なっているため。よろしければ、そちらの記事もどうぞ。
 『リアルアーケードPro.2』サンワボタン化&静音性UP加工 - 思考だだ漏れノート

静音化のレシピ


 ↑購入した材料。左から、超強力両面テープ×2、油粘土、EVAクッション×2。計525円。
 今回行う静音化の方法は、

  • 1.油粘土をボタンのスキマに詰め込む
  • 2.底板にクッション性のある素材を貼り付ける

 という二つ。
 前者の油粘土を仕込む加工は、ネット上でわりと定評のある方法。アケステのボタン内部にある空洞に、油粘土を詰め込むことで、静音化を図る。
 素材となる油粘土は、安い・入手しやすい・加工しやすいという特徴を持つ。そのため、手軽に静音化するにはうってつけ。

油ねんど 500g

油ねんど 500g

 難点は、アブラっぽいためベタつくし、取り外しが困難なこと。そのため、一回加工すると元の状態に戻すのがかなり困難。
 後者の底板にクッション性素材を貼るというのは、かなり手軽で手間のかからない方法。
 今回僕は粘着テープで素材を貼り付けたが、わざわざテープ等で固定しなくても、例えば耐震マットと呼ばれるようなものを、アケステと机の間に敷くだけで、静音効果はある。滑りにくい素材を使えば、操作性もアップして一石二鳥。
サンワサプライ 透明両面粘着ゴム(中) QL-75CL

サンワサプライ 透明両面粘着ゴム(中) QL-75CL

 ただし、あまりに柔らかすぎる素材を貼ると、激しい操作でアケステがずれる等の支障が出る恐れがあるので、そのへんは注意。
 特に、アパートなどで階下に人がいる場合は、この改造に加えて、普通の床に敷く絨毯マットを机の下に敷いたり、ホームセンター等で売っている、机の足裏に貼るタイプのフェルトシートなどを貼ると、階下の住人から苦情が来てご近所トラブル、などということも起こりにくくなる、ハズ。
床のキズ防止テープ

床のキズ防止テープ

 ちなみに同じHORIの最新型である『ファイティングエッジ』や『リアルアーケードPro.V3SA改』等の底板には、最初から大判の滑り止めシートが貼ってあるらしい。さすが高級機。

加工その1・クッション貼り付け

 まず、分解せずに出来るクッション性素材の貼り付けから。
 使用したのは、EVAクッションというもの。百円均一で、2枚百円。直径8cm、厚さ1cm。
 EVAとは「エチレン−酢酸ビニル共重合体」のことらしい。あまり聞いたことがないが、ちょっとした人柱的意味も込めて、今回使ってみることにした。

 加工方法は、普通に両面テープをカットして貼るだけと、至ってシンプル。ちなみに、両面テープが2枚必要だと思って二袋買ったのだが、よくよく確認してみると、一袋に2枚入っていたことに、写真撮影時点で気づき絶望した。

 元から貼ってある、とてつもなく貧弱なゴムを剥がして貼る。この両面テープ、超強力を謳うだけあって、本当に強力。一回貼って押し付けたら、まず剥がれない。

 4つ貼ってからテストしたところ、問題発生。どうやらクッションの加工精度が甘いらしく、一枚だけ肉眼でわかるほど分厚かった。さすが百均クオリティ。
 仕方なく、ハサミの刃で傷つけてからヤスリで削ることで、厚さを揃えた。
 後になってから思い出したが、ホームセンター等に行けば、似たような素材でシート状になったものが売っている。ケチらずにそっちを買えばよかった。

ワイドワーク 大判スポンジシート 寸法300×300×5mm合成スポンジ素材 WW-OSS

ワイドワーク 大判スポンジシート 寸法300×300×5mm合成スポンジ素材 WW-OSS

加工その2・油粘土加工


 RAP2の天板を開け、ボタン(サンワ「OBSF-30」)のキャップ部分を分解し、グニグニと油粘土を詰め込む。それにしても、粘土に触るのなんて何年ぶりだろうか。RAP2とボタンの分解方法は、Google先生に訊いてみればわかるはず。
 自分はかなりズボラなので、わりとテキトーに詰め込んだが、本来は操作性に直結する重要な部分のため、なるべくはみ出さないように丁寧に積めるようにしたほうがいいと思う。

 油粘土が余ったので、スティックのスキマに詰めたり、ガイドの組み立て面に塗ってみたりした。あと、写真は無いが、天板と筐体の接する部分にも塗ったりした。→油粘土を貼るのは非推奨。詳しくはさらに追記参照

結果

 で、改造の成果についてだが、まず天板裏のクッションについて。
 クッションを貼ったことによる静音性のアップは、自分の主観では、気持ち程度かな、という感じで劇的な変化では無かった。まぁ、元々そこまでは期待していなかったし。
 むしろ、滑りにくくなったことの方がウレシイ。膝置きした時の滑りにくさもアップした。ただ、一箇所のクッションを削ってしまったため、そこだけ若干滑りやすい気がするのが残念。
 あと、ただでさえ高さのあるRAP2が、更に1cmかさ上げされたので、机置きした時の感覚が若干変化した。誤差レベルではあるが。
 今回貼ったのは四カ所だが、あと二箇所ほど貼ることができそう。今回削った部分を含め、もう一度加工し直すかもしれない。
 で、次に油粘土の方だが、こちらは明らかに音質が変る。ゴムを敷いた時よりも更に低音寄りで篭った音になるので、静音化に成功していると見て間違いない。
 ただ、ボタンのキャップ部分が粘土で埋めた分重くなっているので、押した状態からの戻りが若干遅くなっている感覚はある。高橋名人ばりの超絶連射でもしない限り問題はないだろうが。
 あと、スティックの方に貼った粘土の方も、効果があるように感じる。ただ、スティックの場合、マイクロスイッチのカチカチ音と、天板に開いた穴から音が出る問題は防ぎきれていないので、やはりちょっとうるさい。静音スティックを買えば効果はあるのだろうか。

まとめ

 材料費的に考えると、コスパは結構高かったと思う。
 ただし、当たり前だが、完全に無音になるわけではない。そして、静音性と操作性はトレードオフであることも間違いない。

追記(2012/12/05)

 膝置きに変えた関係で、底板裏の滑り止めを増やした。

 クッションが6袋で630円、両面テープが4袋で420円、合計で1050円かかった。正直、100均じゃなくてもよかった気がする。

さらに追記(2013/03/01)

 しばらく使っていたところ、レバーの動きが渋くなってきた。どうも油粘土の成分がレバーのグリスに混ざったせいではないか、と考え、レバーを中性洗剤で洗ってからグリスを塗り直したところ、動きが若干良くなった。本当に油粘土が原因だったのかはわからないが、念のため油粘土をレバー近辺に貼るのはやめた方がよさげ。