rh日和(仮)

モノ、ゲーム、PCなどについてのブログ。

アサシンクリード4が面白い。

 ヤバい。超ヤバい。何が?アサシンクリード4が時間泥棒過ぎてヤバいのである。

アサシン クリード4 ブラック フラッグ

アサシン クリード4 ブラック フラッグ

 前作と違い、とにかく思い通りにサクサク進められる
。なのにボリュームがあって、やってもやっても終わらない。だから費やされる時間。減る、俺の寿命。なんてことを考えていたらゲームなんてやっていられないわけだけれど。

 前から思っていることだけど、アサシンクリードシリーズの醍醐味は、「緻密に作り込まれた世界でひたすら作業」という部分にあると思う。作業というのは決して悪い意味ではない。

 人は誰しも、ドラクエのレベル上げ的な、純粋に不毛な作業をやりたくなるときがある。よね?

 そんな作業を、史実を最新のグラフィックで再現した過去の世界で、爽快なパルクールや戦闘アクションを駆使してやる。あたかも大富豪がヘリコプターで札束をばらまくかのような、偉大なる空費。娯楽というのは究極的には空費を目指すものである。

 そんなアサクリ4をやっていると、つまらなかった前作3のことも思い出すわけだが、改めて思い出してみると、3のどこが具体的に面白くなかったのかということがなかなか思い出せない。まぁ、つまらないゲームのことをいつまでも覚えている必要はないわけだが。

 で、3のAmazonレビューを見て、どこがつまらなかったのかを思い出すという、これまた不毛な作業をやったりしている。ほんと不毛。

アサシン クリードIII【CEROレーティング「Z」】

アサシン クリードIII【CEROレーティング「Z」】

 読んでみると、あぁ、こんなだったなぁと思い出す。後味の悪いストーリー。鬼畜難易度のフルシンクロ。空疎な街並。わらわらと湧いてどこまでも追ってくる敵兵。存在意義が全くわからない苦痛なだけのトンネル探索。全く機能していない交易品制作。等々。

 4は今のところこれらが全て改善されているわけで、どれだけ3がひどかったかわかるが、見方によってはこれらの要素の大半は細かいことだと言えなくもない。あくまでも見方によっては。

 3の悪いところは、ストーリー・システムの過去作からの改悪と、単純な作り込み不足による部分が大きく、単体の作品として見ればそこまで悪くなかったのかなぁと今になって思う。

 そんなことより4の話をしよう。

 さんざん「海賊クリード」なんて言われているが、実際その通りだから困る。体感的には陸5:海5くらいだが、そもそも海賊船で海に出て略奪したりしている時点でアサシンのイメージじゃない。

 そもそもこの流れは、「アメリカ原住民クリード」だった前作3から始まっている。おそらくマンネリ打破のためだろう。しかしここまで露骨にやられると、さすがにタイトル詐欺な気がしてくる。まるで3以降ほとんどアークが出てこない「アークザラッド」シリーズのようである。まぁプレイヤーとしては、なんであれ面白ければ大した問題ではないのだけれど。

 4の面白いところは、まずカリブ海に浮かぶ島々の美しさ。透き通った海はまるでリゾート気分。鬱蒼とした熱帯雨林は冒険気分を盛り上げてくれる。さらにマヤ遺跡の探索はさながらインディー・ジョーンズである。酒場で酒を飲んであらくれ気分も味わったりもできる。

 海戦もよく作られていて、快適な略奪が可能(字面が物騒)。しかしたまに出てくる戦艦は鬼畜のような強さ。まだ一回も倒せていない。

 漁もなかなか楽しい。ボートの上からサメやシャチ相手に銛を投げて漁をするのdが、初めて戦う獲物だとワクワクする。獲物の動きは見切ってしまえば単調なのだが、多くて3、4回で素材が集まるので、何度も戦わなくてよく、バランスがとれている。

 ストーリーも今回はけっこういいと思う。時折挟まれる回想で主人公・エドワードのだめんずぶりが明かされていったりするのもなかなかイイ。

 あとは、ステルスプレイがやりやすくなっていて、なかなか緊張感が味わえる。正面から突っ込んでいっても全然クリア出来るんだけど、そこはロールプレイ重視でやっている。

 強いて難点を挙げるとすれば、やはりゲーム性自体が作業ゲー、お使いゲーであるため人を選ぶところだろうか。シリーズプレイ済みなら、「いかに効率よくコンプリート要素を埋めるか」という楽しみ方もあるのだが。