昨日の話。
フランシス・ベーコン展 Francis Bacon|東京国立近代美術館
皇居近くを散歩していたら、美しい橋があって、その橋を渡ったら、「フランシス・ベーコン」という文字列が目に飛び込んできた。あの、画家の、フランシス・ベーコンか。ほほう。と思った。
そう、つまり偶然。たまたま歩いていたら、『フランシス・ベーコン展』をやっているのを見つけたのである。それまで国立近代美術館の場所さえ知らなかったというのに。
しかし、「フランシス・ベーコン」の名前は知っていた。なぜ知っていたのか、確かある人の本に書いてあったはず、と思って検索してみてわかった。斎藤環の『生き延びるためのラカン』にフランシス・ベーコンについての記述があったのだった。
- 作者: 斎藤環
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2012/02
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絵画のことは全然わからない。本当にもう全くわからない。読書と格ゲーが趣味の僕であるが、他にも折に触れて目にしたベーコンの絵は、なかなかにスゴ味があったのをよく記憶していた。し、偶然見つけたのも何かの縁だ、と思い、入ってみることにした。
入場料は1500円だったが、そもそも展覧会というもののシステムをよく知らず、チケット売り場の人とのコミュニケーションに若干戸惑う。今までに自発的に行った展覧会はジョジョ展だけだし。
中に入ると、想像していたよりもシンプル。まぁそりゃそうだ。展覧会なんだから、絵が見れりゃそれでいい。
ベーコンの絵は、そりゃもう迫力。迫力、迫力。黙って見るしかないよ、という感じ。
まぁ、そもそも、油絵ってスゲェな、というレベルの人間なので、ホントにわかってんの?と聞かれたら、ぐうの音も出ない。
強いて印象をことばにするとすれば、抽象的なのにグロテスク。シンプルなのに多層的。でも、層と層の変わり目が見えない。具体的に言うと目なのか鼻なのかわからない、みたいな。
そもそも美術というものに対するものさしを持っていないので、いいとか悪いとかは言えないけれど、一枚の絵を、近くからみたり、遠くからみたり、斜めからみたりするのは面白かったし、ベーコンの絵は、そういうことをやりたくなる作品ばかりだった。
あと、ベーコンの絵を元にしたダンスの上映が二つあって、どちらもベーコンぽかった。何度も言うように、よくわかんないけど、ね。
もし時間にものすごく余裕があったら、二度三度と足を運んでもいいかな、と思った。多分行かないけど。あと、売店で売っていた、フランシス・ベーコン皿?は、軽く衝撃的だった。アレで飯を食うんだろうか。多分観賞用だろうけど。