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ことえりの変換時の挙動についての、細かい話

ことえりのメリット

 Macユーザーの間では、使い辛さに定評があることえり。文章入力を仕事にしている人や、こだわりがある人は、早々にATOKやかわせみに乗り換えることも多いだろうと思われる。以前、普段はそういうイベントに行かない僕が気まぐれを起こして、とある二人の小説家による対談&朗読会に言った際、わりと有名で年長の方の一人が、「Macが故障して買い替えたので、ことえりを使ってみたら、恐ろしく使いづらかったため、ろくに仕事が手につかなかった」というようなことを言っていたのをよく覚えている。
 しかし、ここ数年のことえりは、変換精度自体はそれほど悪くない、とも言われている。実際僕は、一時期「かわせみ」の試用版を使っていたが、その試用期間が終わってから今までの二ヶ月半程の間、ことえりでブログなどを書いており、誤変換でイラだったりしたことはあまりない。あくまであまり、ではあるが。
 関連:Mac用日本語入力ソフトについての細かい話 - 思考だだ漏れノート
 さらに、最近発見したことえりのメリットが、iCloudを経由してユーザー辞書を同期してくれるということ。この同期は、iOSデバイスにも対応しているため、僕が普段使っているiPod touchとも変換履歴を同期しているようだ。おかげで、変換精度はかなり上がってきているように感じる。

最近改めて感じる、ことえりの不満

 しかしそれでも、ことえりに対して不満が無いわけではない。というか、そもそもことえりは機能が貧弱すぎて、満足出来るような部分がそんなにない。あくまでも、必要最低限かつデザイン重視、というのがことえりの設計思想なのだろう。
 特に、今回記事を書くきっかけになった不満点というのが一つある。それは「変換をキャンセルした後のカーソル(キャレット)の位置」についてである。どういうことか。
 例えばことえりで「あるひもりのなかくまさんにであった」と入力して変換すると、「ある ひ もりの なか くま さんに であった」という文節に分割された状態で「ある日森の中熊さんに出会った」と表示される。どうでもいいけどなんでこんな例文なんだ。
 で、ここでdeleteキーを押すと、当然変換がキャンセルされるわけだが、キャンセルした後の、文字入力カーソル(入力位置を示す、点滅してる縦棒。キャレットとも呼ぶ)の位置が、普通の日本語入力ソフトなら「であった」のうしろに来るのだが、ことえりの場合は「ある」のうしろ、つまり最初の文節のうしろに来るのである。

 コレ、地味に不便。慣れの問題かもしれないが。
 具体的にどういうときに不便かというと、一旦入力して変換途中まで進んだ文章を消すときに、他の日本語入力ソフトなら、deleteキーを連打するだけでいいのだが、ことえりだと、一度Enterを押して確定してから消す、カーソルを最後まで持ってくる、fnキーを押しながらdeleteを押すなどの余計な操作が必要となる。
 以上は、ことえりの設定で「Windows風のキー操作」をオンにしているときの仕様である。この設定をオフにして、同じ状況でdeleteキーを押すと、変換が確定した状態で一文字削除されるが、これはこれで使いづらい。勝手に変換を確定しないで欲しい。

まとめ

 そこまで致命的な欠陥とは言えないが、なぜことえりだけがこの仕様なのか、理由が気になるところである。特に理由がないとしたら、無駄に他の日本語入力ソフトと仕様を変えるのは、出来ればやめていただきたい。
 つーか、「Mac=クリエイター向け」というイメージ戦略で販売しているんだから、日本語入力ソフトはもっと高機能なものを載せるべきなんじゃないか、という気もしないでもない。あるいは、FinalCatやPhotoshopが標準搭載じゃないのと同様、「ATOK買えや」というAppleからの無言のメッセージなのだろうか。僕はそんなにこだわり無いから、とりあえずことえり使うけども。