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思考だだ漏れノートG

モノ、ゲーム、PCなどについてのブログ。

鎌倉に行ってきた。

 鎌倉に行ってきた。以前に一度、友人数人と遊びに行ったことがあったのだが、今日は一人で行った。電車で片道一時間半。日帰り。無計画で。



 12時頃に北鎌倉駅を降り、とりあえず鎌倉を目指そうとしたら、東慶寺という寺を発見。昔、女性が夫と縁を切るために尼になりに来た寺らしい。小林秀雄の墓があると書いてあったので気になって入ってみたら拝観料をSuicaで払うことができてびっくり。未来感ある。

 奥に進むと、裏手が山に囲まれたものすごく雰囲気のいい墓地があった。石とか苔とか木とかが全部古いんだけど、それが時の流れを感じさせていい。創建が1285年らしいがその頃からずっとある墓地なのだろうか。北条時宗夫人の覚山尼が開創した寺で、彼女の墓苑もあった。小林秀雄の墓は見つからなかった。帰ってきてからネットで調べたら、むちゃくちゃ地味な墓らしい。

 今までお墓については、死んだ人が入る場所、という以外のことを考えずに生きてきたが、こんなに雰囲気のいい場所に入れたらすごくいいだろうなと少し羨ましくなった。何が羨ましいのかはよくわからないが。

 あるいは、人はどんなにがんばってもたかだか百年くらいしか生きられないのに、死んだ人の墓は千年以上残りうる、というスケール感の違いになんだかめまいがした。



 その後さらに南へ歩いたら浄智寺という寺を見つけたがここはなんとなく入らず、隣の道が銭洗弁天に続いていると看板に書かれていたので行ってみることにした。

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 ↑浄智寺の林。

 道はほぼ山道で、久しぶりにハイキングを楽しんだ。久しぶりにセミが鳴いているのを間近で見た。久しぶりに木の根っ子の階段を歩いた。

 30分ほどで、葛原岡神社に着いた。縁結びの神社らしかった。盃を石にぶつけると願いが叶う、というミニゲームがあった。おみくじを引いたら小吉だった。

 坂道を降りるとすぐに銭洗弁天があったが、人がいっぱいいたし、一度行ったことがあったのですぐに出た。そこからさらに鎌倉大仏へ続くハイキングコースを見つけたので歩いてみた。

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 ↑こちらも完全な山道。60分ほど。アップダウンがそれほどキツくなかったが、それでも久しぶりの慣れない山道はシンドかった。サンダルで歩いていたフランス人のガールは無事歩ききれたのだろうか。

 ひいこら言いながら山道を抜け車道に出ると、すぐに鎌倉大仏のある高徳院に到着。ここも人が大勢いたのでさっと入ってさっと出た。なぜか裏手の庭でインド人数人が炊飯器を囲んでカレーを食べていたのが印象的だった。オバマが食べた抹茶アイスクリームというのは売店で売ってたやつのことなのだろうか?



 海を見たかったので由比ガ浜まで歩いた。歩いている途中も人が多かったのだが、浜にはとにかくギッシリと人がいた。あんなに人がいっぱいいるところにいて楽しいんだろうか?まぁ楽しいんだろうな。僕も人のことは言えない。海水にタッチしてからそそくさと鎌倉駅へ向かった。

 鎌倉駅につく頃には大分足の裏が痛くなっていたので、人混みに紛れながらゆるゆると北へ向かった。いろんな店があった。鎌倉ビールがちょっと気になったが、酔っ払った男が一人でふらふら歩いている感じになるのを避けるため、ぐっとこらえて歩いた。

 鶴岡八幡宮は定番感があるのでスルーし、建長寺へ行った。立派な門があり、仏像があった。落ち着いていていい雰囲気だった。樹齢700年以上の木があり、すさましい感じだった。

 庭園は建物に上がって座って眺めることができた。足を揉みながら眺めた。だれでも座禅できるデーだったらしく座禅をしている人がいた。自分はしなかった。

 さらに奥には複数の寺院があった。中に回春院という面白げな名前のがあったので行ってみたら、野生のリスがいた。シマリスではなかった。建立の由来を見たら回春院というのはそーいう意味ではなかった。大島渚の墓地があって墓碑には「深海に生きる/魚族のように/自らが燃えなければ/何処にも/光はない」と刻まれていた。本当は全部は読み取れなかったので帰ってきてからネットで調べた。

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 ↑少し戻って奥に進むと半僧坊というのがあった。石段をへーこら言いながら登るとイカした天狗や烏天狗の石像があり、その先に本堂があった。

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 ↑そこからまた石段を登ると展望台があり、海まで見渡せた。端的に言って絶景であった。

 そろそろ帰る時間だったのでちゃきちゃきと石段を降りていったら、出入口が閉まっていたのでそっと柵のスキマから抜けだし、北鎌倉駅を目指した。途中どら焼きの三日月堂を見つけてむちゃくちゃウマそうだな、と思ったが高そうだったのでスルーした。無事北鎌倉駅に到着。結局グルっと歩き回ったことになる。携帯電話の万歩計は2万歩を超えていた。REDWINGのブーツを履いていたので山道は歩きやすかったがクッション性が少なく足の裏が痛かった。



 ふらっと行った鎌倉だったが、以前からなんとなく「山に登りたい」「海が見たい」と思っていたので、その二つの欲求を叶えられてよかった。そしてなにより、お寺の落ち着いた雰囲気がすごくよかった。癒やされた。今まで「パワースポット」という単語をバカにしかしていなかったけど、お、ちょっとアリかな?とさえ思った。ただ次行くときはもうちょっと写真をちゃんと撮りたいと思った。

 ちょうど今読んでいる本に、「祈りとはこの世ならざるものの声にじっと耳を傾けることだ」と書いてあった。静かな場所でじっくり時間を過ごすことは、今目の前にあるものに圧倒されながら生きている現代人にとってとても必要なことなのかもしれない、と思った。

 あと久しぶりに自然の中で過ごしたが、自然には、木や虫や苔などいろいろなものがぎっしり詰まっているなと感じた。普段住んでいる街には、一見、ものがいっぱいあるように見えるが、人間が作れるものの量には限界があり、自然にものが湧いてくる「自然」には敵わないなと思った。夏に行ったというのもあるかもしれないが。

 さらに、帰りの電車で聴いたラジオ「たまむすび」のPodcastで、偶然「鎌倉の地価はものすごく高い」という話をしていて納得した。住みたくなるよ、そりゃ。



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