思考だだ漏れノートG

モノ、ゲーム、PCなどについてのブログ。

一人称ステルスアクション「Dishonored」をクリア

 Steam版の「Dishonored」をクリアした。プレイ時間は20時間ほどだっただろうか。周回プレイが前提らしいので、まぁこんなものか。さらっとレビュー的なことを書く。

Dishonored Game of the Year Edition (輸入版)

Dishonored Game of the Year Edition (輸入版)

 Dishonored Game of the Year Edition [CEROレーティング「Z」]

 はじめにこのゲームそのものを評価するならば、とにかくよく出来ている、と言うべきだろう。徹底してダークな世界観。超常能力によるひと味違ったステルスアクション。分岐するストーリーなど、制作者の作り込みが随所に光っており、終始ワクワクさせられた。

 Dishonored (輸入版:北米)

 ただこれは好みの問題なのだろうが、あまりにも雰囲気が暗過ぎて、プレイしていて陰々滅々とした気分になることも多々あった。市民が疫病に侵され苦しむ一方で、貴族が売春宿やパーティーに耽溺しているという、あまりにもブラックな展開には少々辟易した。

 また、その疫病に侵された市民のうち、末期症状の者はいわゆるゾンビのような状態になり、見境なく襲いかかってくるのだが、個人的には「またゾンビか」という印象であった。洋ゲーの義務なのか?ゾンビを出せば売れるのだろうか?僕はゾンビは嫌いなのである。怖いし。

 Dishonored Game of the Year Edition

 屋根の縁によじ上ったり瞬間移動したりといった激しいアクションを一人称で行うため、画面が激しく動き、プレイしていて目と脳がかなり疲れたのも少々マイナス点。自分は平気だが、3D酔いする人はかなりキツいだろう。



 なによりも、このゲームのウリである、プレイヤーが自分好みのプレイスタイルを選べる、という自由度の高さをイマイチ上手く楽しめなかったのが残念であった。それについて説明する。

 このゲームには「カオス度」という概念がある。敵を殺害するほどカオス度が上昇し、疫病の影響で街にネズミやゾンビが増え、味方からの評価も下がっていく。逆にカオス度が低いと、殺さずに見逃した敵からアイテムが送られてきたり、味方からの尊敬を得られる。

 となるとプレイヤーとしてはカオス度が上がらないように、敵を殺さずノーキルでゲームを進めたくなるわけだが、当然、と言うべきか、ノーキルを目指そうとするとゲーム自体の難易度が上がるのである。

 例えば、主人公の所持武器の中には遠距離から敵を眠らせることが出来る麻酔クロスボウがあり、これ自体は非常に強力*1な武器なのだが、一度に持てる矢の本数が10本までなので、気軽に使えない。やってる側としては「ピストルとか普通のクロスボウの矢とかを全部捨ていいから、麻酔矢を持たせてくれ!」と思うのだがシステム的にそれはできない。

 なので、ノーキルプレイをするためには、なるべく敵に発見されないよう慎重に進み、もし見つかったら急いで逃げるか、もしくはその場でセーブデータをロードしてやり直すというスタイルになる。どこでもセーブ&ロードができるのはまだしもの救いだが、いずれにしてもやたらと時間がかかる。

 またステージクリア後には、そのステージの中に置かれている「ルーン」や「ボーンチャーム」などの自己強化アイテムやお金(入手アイテムのうち、自己強化アイテム・回復アイテムなど特定の用途があるもの以外は自動で換金される)のうち、どれくらいを手に入れられたかを「ルーン 3/5」「お金 1260/3450」といった具合に表示してくれる、いわゆるリザルト画面が表示されるのだが、僕のよーな性格の人間がそれを見せられたらどう思うか。当然全部手に入れたくなるに決まっている。

 結果、僕のプレイスタイルは「全てのアイテムを手に入れつつ、ノーキルで進む」という時間がかかる上に難易度の高いものとなった。正直に言ってかなりストレスフルであった。

 しかも僕のゲームスキルはへっぽこなため、一つだけアイテムを見逃してクリア後に「お金 3400/3450」といった表記を見るハメになり悶絶することがしばしばあった。その場合、もう一度やり直すのも時間がもったいないのでそのまま進めることになる。またストレスが溜まる。

 結局最終ステージに進む頃には、早くエンディングを見たい、という気持ちが押さえきれなくなり、時間停止の超能力を連発して駆け抜けるというゴリ押し戦法で進めてしまった。そしたらあまりに楽にクリアできたのでビックリ。そしてエンディングの感動はイマイチ。




 全体的なプレイ感としては、常に面白さとストレスがせめぎ合い、若干ストレス優位なままエンディングを迎えてしまう形となった。

 それはオマエの趣向やプレイスタイルの問題だろ、と言われれば確かにその通りなのだが、ゲーム内にそのようなプレイスタイルに仕向けるようなデザインが組み込まれていたこともまた事実である。

 改善策としては、一周目のプレイ時にはリザルト画面を表示しないようにする、といった工夫があればもっと気兼ねなくプレイできたのかもしれない。

 と、あまり芳しいレビューではなかったが、あくまでも僕がストレスを抱えてしまったというだけで、冒頭にも書いた通り、ゲームとしての出来映えが素晴らしいということはまぎれも無い事実である。ステルスアクションが好きで、かつこの世界観を全面的に受け入れられる、という人にとっては、かつてない名作と言えるかもしれない。ただしSteam版は有志が作成してくれた非公認のパッチを当てないと日本語化できないので注意。あと、エミリーはだんだん可愛く見えてくるようになるので、ガマンしてプレイしましょう。

*1:無音で発射できるので敵に気づかれない、重力の影響を受けずまっすぐ飛ぶ、強化すれば敵の体のどこに当てても即時眠らせられるようになるなど、やり過ぎ感があるほど強い