rh日和(仮)

モノ、ゲーム、PCなどについてのブログ。

Minecraft日記 全自動カボチャ収穫装置を作成

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↑自宅屋上からの撮影。

 今回は「全自動カボチャ収穫装置」を作成したので紹介。日照センサーで自動化を実現する方式。全く同じ構造でカボチャだけでなく、スイカも栽培可能。高さを変えればサトウキビもイケるらしい。

 例によって、作り方は動画を参考にしたので、紹介は構造をさらっと見せる感じでいきます。



↑参考にさせていただいた動画。

畑部分

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 こちらが畑部分。2ブロック幅の土の片方にかぼちゃの種を植えたシンプル構造。上をガラスで覆ってカボチャの飛散防止をしている。今回はとりあえず15個の種を植えたが、同じ構造でさらに畑を伸ばすことができる。建材には主に「磨かれた安山岩」を使用。

収穫機構

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 収穫は粘着ピストンで行う。粘着ピストン用のスライムボール集めが、この装置制作の一番の難所だった。

 ピストンの先にはブロック(磨かれた安山岩)をつけてある。こうしたほうが、後述のホッパー付きトロッコによる回収漏れが起こりにくいらしい。

 ピストンを回路に繋ぐことで自動化をしているわけだが、回路については後述。ちなみに手前に見えるジャック・オ・ランタンはもちろん単なる明かり取り用。カボチャ装置をカボチャで飾り付け。

回収機構

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 畑部分の直下に走らせたホッパー付きトロッコでカボチャを回収し、さらにそれを線路の下に置いたホッパーで集め、チェストに格納。

 ホッパー付きトロッコを走らせる範囲は、かぼちゃの種を植えた土ブロックの真下、およびカボチャが成るブロックの真下だけでもいいのだが、ブロックのすみに飛んだカボチャが回収できないことがまれにあるので、念のため一ブロック広げた。そのため、四列の線路を行き来する形になっている。

 余談だが、トロッコのゴロゴロ音が結構うるさい。建てるときは自宅の遠くにしたほうがいい。


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 回収できているかをチェック。きちんと回収されている。ただ、回収は後述の通り一日一回なので、効率はそれほど良くなかったりする。

日照センサーを使用した自動化回路

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 で、自動化するために作った回路がこちら。一日に一度、太陽が登る瞬間に一瞬だけ出力が出てピストンが動く。

 画像だとコンパレーター(赤い点が3つ乗っかった板)が比較モード(消灯状態)になっているが、これだと少々問題があるので、右クリックを一回押して減算モード(点灯状態)にしたほうがいい。撮影してから気づいた。

 見よう見まねで作っても動くハズだが、せっかくなので今回はこの回路の解説を簡単にしてみる。面白そうなので。

 まず、日照センサー(9個の丸がついた板)は、日光の量に応じて0~15の強度のレッドストーン信号を隣接する四方向に出力する。

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 今回の回路では、太陽が登った瞬間、日照センサーは強度1の信号を上のコンパレーターと左のリピーターに送る。リピーターを経由した信号は、リピーターの遅延により、一瞬遅れてコンパレーターの左に強度15の信号を送る。

 コンパレーターは、下からの入力強度の値から、左からの入力強度の値を引き算した値の強度を、上方向に出力する。

 よって、太陽が登った瞬間のコンパレーターへの入力は、下が1、左が0となり、1-0=1で1の値が上へ出力され、それがリピーターで15に増幅されピストンを動かす。

 しかしその直後、リピーターからの強度15の信号がコンパレーターの左に伝わる。よって、コンパレーターの下が1、左が15となり、1-15=-14で値がマイナスになる。マイナスになると、上からの出力は0になり、ピストンが停止する。

 結果的には「毎日太陽が登った瞬間、ピストンが起動し、直後に停止する」という流れになる。要するに、一日一度、自動でカボチャを回収してくれる、ということになるわけだ。


 ただしコンパレーターが比較モードになっていると、少々問題が生じる。

 比較モードのコンパレーターは、「下からの入力と左からの入力が同じになった場合、下からの入力をそのまま上に伝える」という性質を持つ。

 今回の場合、日光量が15になると、下と左が15になり、15の信号が上に出力され続けることになる。

 それがどーいうことかと言えば「正午前後になるとピストンが起動しっぱなしになり、その間カボチャが生育しなくなってしまう」という事態になり、そのぶん効率が落ちてしまうわけだ。

 一方、減算モードの方は「下からの入力と左からの入力が同じになった場合、上への出力は0になる」という性質を持つ。

 減算モードにしておけば、正午前後になってもピストンは停止したままなので、上記の問題を防ぐことができるこのような事態を防げるのである。



 うーむ、言葉で説明してみたが、ご理解いただけただろうか。多分動画で説明すればすぐわかると思うんだけど。

 しかしそもそも「コンパレーター」というシロモノは、電子回路の部品として現実に存在「コンパレーター」というものを、Minecraftの世界に落とし込んだものだ。

 そして元々の「コンパレーター」は、本来は電子系の大学生が講義で習うような難解なものなのだ。もちろんゲームだから仕組みはかなり簡略化されているし、今回は初歩的な使用方法でしかないわけだが、それでもある程度話が複雑になってしまうのは仕方ないことなのである。

 逆に言うと、今どきの子どもは、こんな複雑なものを(ゲームの中とはいえ)小中学生の頃から扱っているのだろうか。末恐ろしい。まぁレッドストーン回路を熟知している小中学生なんてそれほど多くないだろうけど、それにしても。

赤石先生のMinecraftレッドストーン回路がおもしろいくらいわかる本

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