rh日和(仮)

モノ、ゲーム、PCなどについてのブログ。

中古のグラボ「Radeon HD6670」を購入して『Dell Inspiron 530』に取り付けた話

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 唐突だが、パソコンのグラボを交換した。このブログではおなじみ? のPC『Dell Inspiron530』に、中古の『SAPPHIRE HD6670』というグラボを載せ替えた。

グラボを交換したきっかけ

 現在使用中のInspiron530には、だいぶ昔にSAPPHIRE製の『Radeon HD4670』搭載グラボを増設している。主にMinecraft、Skyrim、ウル4などのゲームをプレイしてきた。増設した時期はブログを本格的に書き始めた頃よりも前なので、2009年くらいだったと思う。↓はファン掃除をしたときの記事。
rhbiyori.hatenadiary.jp


 あまり性能の良いグラボでは無かったが、要求スペックが高いゲームをあまりやらなかったし、画質の設定を下げれば大抵のゲームはプレイ出来ていたので、これまで特に支障は無かった。

 しかし先日Steamのサマーセールで買った、PC版の『Metal Gear Solid V: Ground Zeroes』が、DirectX 11必須のゲームだったため、DirectX 11に対応していないHD4670ではゲームの起動すらできなかった。

 是が非でもプレイしたいMGSの最新作。ということで数年越しにグラボの買い替えを決意したのである。

 さっそく一夜漬けのグラボ知識をネットで詰め込み、某秋葉原を探し歩いたところ、某ドスパラで中古の『SAPPHIRE HD6670』が5000円ほどで売っているのを発見。決してハイスペックでは無かったが、色々な意味で「ちょうどいい」かな、と思い購入した。

HD6670について

 HD6670は、Radeon製のビデオチップである(Wikipedia的説明)。2011年発売で、当時の基準でミドルクラスにカテゴライズされた程度のスペックを持っている、らしい。

 ゲームなどもそれなりにプレイできる性能を持ちながら、消費電力が低く補助電源が不要という特徴を持つ。同じような特徴を持つRadeon製ビデオチップの系譜として「HD4670→HD5670→HD6670→HD7750→R7 250」という流れがあるそうで、今回のHD4670→HD6670というグラボ交換は、後継機器への乗り換えであると言える。

 ただHD6670はあくまでもミドルクラスのグラボであり、処理が重めの3Dゲームには向いていない。そもそもRadeonのグラボ全体に、3D処理よりも動画再生などに向いている、という傾向があるらしいし。

 MGSVはいかにも「処理が重めの3Dゲーム」な気もするが、なるべくお金をかけたくなかったし、「プレイできればいいや」くらいの気持ちで購入した。なので、MGSVを快適にプレイできるグラボが欲しい、という人はもっと高性能のグラボを探した方が良いだろう。

 ちなみに今回某秋葉原を見回って気づいたのだが、どのPCパーツショップを見てもRadeonのグラボの売り場面積が減っていて、GeForceのものばかりになっていた。MGSVの推奨スペックの欄にもRadeonの名前が無かったりするあたり、Radeonは退潮気味なのかな、という印象があった。

Inspiron 530に取り付け作業

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 箱から取り出したところ。ファンの形が独特。PCI-Eスロットを二段占有するサイズ。

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 Inspiron 530に取り付けたところ。上がHD6670で、下がサウンドカードの『Sound Blaster 5.1VX』。サウンドカードに物理的に干渉しないかどうかが一番不安だったのだが、多少距離が近いのが気になるものの、問題なく接続できた。

Creative サウンドカード Sound Blaster 5.1 VX PCI SB-5.1-VX

Creative サウンドカード Sound Blaster 5.1 VX PCI SB-5.1-VX

使ってみた感想

 接続して電源をつけ、Radeonのサイトからドライバをダウンロードして導入したところ、問題なく動作してくれた。

 補助電源が不要のHD6670だが、パソコン自体の推奨電源容量は400W以上。それに対しInspiron 530の電源は300W。そのため電力不足が心配されたが、今のところゲームなどで負荷をかけてもエラーなどは出ていない。

 交換前と交換後でウル4の画質テストをしたので、貼ってみる。画質設定はデフォルトで、垂直同期のみOFFにしてある。

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↑交換前

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↑そしてこちらが交換後。FPSが上がっているのにスコアが全く変わっていない。うーむ。

 次にお目当てのMGSV:GZをプレイした。ゲーム自体は無事起動したが、フレームレートは20ほどで、ややカクカクであった。

 そこで画質設定を最低にしたところ、昼のステージの屋外が45FPS、室内なら35FPSほどといった感じ。30FPSを超えているので及第点といったところか。

 雨の屋外だと25FPSほどに落ちることがあり、快適とはいかないが、トータルで言えばまぁなんとかプレイできるレベル。


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 気になったのは、メインミッションクリア後のムービーで、FPSが一桁ほどまで落ちてしまったこと。たまたまだったのか、それとも毎回こうなるのかはまだ確認していないが、ファントム・ペイン発売に向けて少々不安が残る。原因はグラボではなく、CPUがCore 2 Duo E6750という旧世代の遺物なせいかもしれないが。

 Minecraftなど他のゲームもやってみたが、「ちょっと動作が軽くなったかな」という程度。劇的な改善というほどではなかった。予想していたことではあるのだが。

 体感で一番変わったなと思ったのが、動画再生の性能が上がったこと。ニコニコ動画などの動画再生サイトの処理が明らかに軽くなった。

 あと、以前のHD4670は1スロット占有タイプの薄型ファンだったため、ファンの稼動音がかなりうるさかったが、換装後はかなり静かになった。フル回転でもパソコン本体のファンよりも静かなので、以前よりもゲームや動画試聴に集中できそう。思わぬ収穫である。

 あとは中古ゆえの初期不良が出ないことを祈るのみ。スペックアップはあまり感じなかったが、できるゲームが増えたのでよしとしよう。今後も「できないゲームがあったらパーツを買い換える」という方向でいこうかな、と思う。倹約のために。