rh日和(仮)

モノ、ゲーム、PCなどについてのブログ。

中古の「コンパクトジョイスティック」を購入&分解メンテナンス

 必要のないものや、使う予定のないものを買ってしまう人のことを「マニア」と呼ぶならば、僕は立派な「アーケードスティックマニア」なのかもしれない……。

 というわけで本日購入したものがこちら。


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 その名も「コンパクトジョイスティック」。PS、およびPS2用のアーケードスティックである。もう一度言うが、PS、およびPS2用、である。

コンパクトジョイスティック クリア

コンパクトジョイスティック クリア

 このご時世に、PS3でもPS4でも使えないコントローラーを買う必要があるのか? ハッキリ言ってほとんどない。

 必要無い理由ならいくらでも挙げられる。もう既に「リアルアーケードPro.2(RAP2)」持ってるし。最近アケステを使う機会といえば、RAP2を変換器でパソコンに繋いでウル4やるくらいだし。そもそも最近ウル4もあんまやってないし。つーか前に買った「ハイパースティック」も「リアルアーケードPS」も、結局ほとんど使わずに押し入れで眠ってるし。

rhbiyori.hatenadiary.jp

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 でもね。安かったんだもん。ブックオフで400円で売ってたんだもん。Amazonだったらもっと高いよ?超オトクじゃん。

 などと、買物依存症の女が彼氏に言い訳するみたいな口調で自分に言い訳しているオレはなんなのだろう。まぁいい。とりあえず気を取り直して色々いじってみた。

分解&グリス塗り

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 まずは外箱から取り出したところ。Amazonの画像を見ると元々内箱がついていたらしいが、今回購入したものにはついていなかった。

 全体的にかなり垢で汚れていたが、ウエットタイプのメガネ拭きで拭いたらだいぶ綺麗になった。ただボタンがはんだ直付けだったため、ボタンのスキマはあまり掃除できなかった。さらに、ボタンには少々黄ばみもあり。底板はほとんど汚れておらず、サビも無かった。


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 レバーの動きが大分硬くなっていたので、分解。そうじゃなくても興味本位で分解しただろうけど。

 元々レバーにグリスが塗られていなかったのか、あるいは乾燥しきってしまったせいかは分からないが、プラスチックが削れて白い粉を吹いていた。


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 レバーを分解。ネジを外してツメを外せば分解できる。マイクロスイッチに繋がっているケーブルが短いので結構作業が大変。ちなみにスイッチは信頼のオムロン製だった。ホリのこだわりが伺える。

 が、シャフトを分解しようとしたところでアクシデント発生。


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 Eリングをマイナスドライバーで外そうとしたら、なんとひび割れてしまったのである。いわゆる金属疲労というやつのせいで、もろくなっていたのだろう。

 どーしたものか、使ってない三和レバーのEリングを移植してみようか、とも思ったが、実用上は問題なさそうなので、グリス塗りをした後、そのままはめ直した。臭いものにフタ感がちょっとある。

実際の使用感について

 グリスを塗ったらレバーの動きが大分よくなったので、さっそくパソコンに変換機で繋いでゲームをやってみた。


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 15年前のアケステと、最新ゲームであるPC版ウル4が夢のコラボ(?)。ちなみにモニタの枠がピンク色なのは、とある店で景品としてもらった明らかに児童向けのテープを戯れに貼ってみただけなので、あまり気にしないでください。

 実際にケンでトレモしてみたところ、レバーもボタンも思っていたより操作しやすかった。とても小型廉価モデルとは思えないクオリティ。

 ただボタンの小ささはやはりネックで、セービングなどの同時押しがかなり押しづらい。慣れればなんとかなりそうではあるが、今さらこのスティックに慣れるメリットが皆無。

 また、自分は薬指と小指でレバーシャフトを挟み、左手の側面を軸にしてレバーを動かす、いわゆる「ウメハラ持ち」をしているのだが、レバー左側のスペースが小さいため、左手側面がはみ出してしまい、非常に操作しづらい。

 底板が意外に重いため、机の上に置くスタイルなら意外と安定性がある。しかし膝置きで格ゲーなんぞやろうものならコマンド入力のたびにぶれまくり、とてもゲームどころではなくなる。

 操作音も結構大きく、普段使っている静音化RAP2と比べるとカチャカチャとやかましい。まぁ当時はアケステの静音などという概念がほとんど存在しなかったので、仕方ないところではあるが。


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 静音のため、試しにボディ内部にティッシュペーパーを詰め込んでみたら、クリアボディの存在価値を根底から覆すような悲惨な見た目になってしまった。しかも静音効果は、若干静かになったかな? という微妙なレベル。

 以上の通り、格ゲーをプレイするにはかなり慣れがいりそうだが、それ以外の、アナログスティックを使わないようなゲームなら結構使えると思う。「片道勇者」というフリーのローグライクゲームをやってみたが、8方向入力がやりやすくて悪くなかった。コンパクトで、厚みも普通のキーボードと同じくらいなので、机の上に置いておいても邪魔にならなさそう。


 クオリティは結構高いし、コンパクトで置き場にも困らないので、コレクター的にはかなりナイスなアイテムであった。問題は使わないアケステを集めてどーすんのか、ということである。まぁ世の中にはRAPを何台も買い揃えるような筋金入りのコレクターもいるみたいだし、それと比べたらまだ可愛いもんでしょ、うん。そういうことにしておこう。


 ちなみに、同じようなコンセプトの小型アケステとして、PS3用の「ファイティングスティックmini3」が存在する。PC用として今から買うなら、変換器が要らないこちらの購入をオススメする。

SCE公式ライセンス商品 ファイティングスティックmini3 ブラック

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