rh日和(仮)

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スマホゲーム「ひとりぼっち惑星」をプレイした

 気がつけば積みゲーを放置してスマホゲームをやっていた。そんな土曜の昼下がり。プレイしたのは「ひとりぼっち惑星」というゲーム。

ひとりぼっち惑星

ひとりぼっち惑星

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 ゲーム内容を説明するのは難しいのだが、大雑把に言えば一昔前に流行った『クッキークリッカー』のような「数字増やしゲーム」の一種だと言って間違いないだろう。

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 ゲームを開始すると、人工知能を搭載した機械(ジンコウチノウ)が勝手に登場し、勝手に戦いを始める。そして戦いに負け破壊されたジンコウチノウは地面にパーツをバラまく。このパーツをタッチ&スワイプ操作で回収していくことがこのゲームの基本となる。

 回収したパーツを通貨のように消費することで、より上位のジンコウチノウを解放することができる。上位のジンコウチノウは攻撃力が高く、また破壊された時により多くのパーツを落とすので、結果的にパーツの入手効率が高くなる。

 また、ジンコウチノウ同士が戦うフィールドの中央には電波を発生させる装置があり、プレイヤーが使用することで二つの効果が発動する。

 一つはジンコウチノウの動きを活発にし、戦いを激しくさせて、パーツのドロップ量を多くする効果。

 そしてもう一つは、非常に強力で巨大なジンコウチノウを呼び寄せて戦わせるという効果。このジンコウチノウは本当に強力で、触れただけで他のジンコウチノウを一瞬で破壊するほど。

 この二つの効果により、一定時間パーツの入手量を多くすることが電波発生装置の役割。ただし基本的には一度使うと再使用までのクールタイムが必要となる(例外については後述)。パーツを消費して電波発生装置の発動時間を伸ばすこともできる。


 と、これだけだと単に「ひたすらパーツを増やすだけ」で終わってしまうのだが、このゲームの醍醐味はその先にある。

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 その醍醐味とは、パーツを使って「あんてな」を増設し、メッセージを「じゅしん」すること。

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 「じゅしん」できるメッセージのうち、最初の幾つかはこのゲームのストーリーを語るものとなっている。

 メッセージの内容は、戦争により荒廃しジンコウチノウで覆われた地球を追われ宇宙へと脱出した人々が、地球に向かって送信したもの、という設定。

 ありふれたディストピアSF的な設定ではあるが、ゲーム全体の雰囲気とあいまって情緒的で印象に残る。


 そして全てのメッセージを受信し終えると、他のプレイヤーが「そうしん」したメッセージを「じゅしん」することができるようになる。

 この「知らない人からのメッセージが受信できる」という部分が、今Twitterなどでちょっとした人気を呼んでおり、自分もそれで知ったクチだったりする。

 メッセージの送受信にはいちいちパーツとリアル時間を消費しなければならない上、ひらがなしか使えないなど、制約がかなり多い。送り主の名前も、そもそも送ったメッセージが受信されたかどうかすらわからない。

 しかしその制約の多さが、逆に面白みを生んでいるから不思議である。かつてのレトロゲームが限られた制約によって独特の雰囲気を生んでいたのにも似ている。

 現在送信されているメッセージの内容は、ゲームのストーリーに即したような宇宙からのメッセージだったり、逆に思いっきりネタに走ったものだったり(「がるぱんは いいぞ」とか)と様々。

 また、妙に心温まる内容が多いのも特徴、というか流行なのだろうか。人は、見知らぬ誰かに対してなら、優しくなれるものなのかもしれない、なんてことを考えさせられる。

 受信したメッセージを読むのに飽きたら、自分で工夫を凝らしてメッセージを作ってみるのもいいだろう。なんのリアクションももらえないのはモチベ的にちょっと辛いが……。Twitterと連携してメッセージを共有できる機能とかがついたら面白そうなんだけど。


 物悲しいピアノサウンドが荒廃した地球の雰囲気を盛り立てている。グラフィックはシンプルだが味があっていい。

 これはあくまで自分の予想だが、ジンコウチノウや地面に散らばるパーツのグラフィックは、全てフリー素材のアイコンを組み合わせて作っているんじゃないかと思う。だとすれば、工夫の勝利、と言えるだろう。

 それとこのゲーム、広告の挟み込み方が上手い。

 上述の電波発生装置は、一度使用すると再使用までに一定のクールタイムが必要となるのだが、ランダム(多分)で即座に使用できる場合がある。

 この即座に使用できる場合のみ、数十秒の動画広告を視聴する必要が生じるのだが、おトク感があるのであまりイラつかない。また広告は、一定金額の課金で永続的に無くすことが出来る模様。


 正直な話をするならば、あまり長時間やりこむようなゲームではないと感じたが、ちょっとした時間つぶしには持ってこいだと思う。

 最終的には、バックグラウンドで放置して定期的にアプリを開くだけで送受信に必要な量のパーツが溜まるようになる。

 またこのアプリの作者は同様の世界観のゲームを幾つか作っているようなので、クールタイムの時間でそちらをプレイするのもいいだろう。特に「ひとたがやし」の方は結構やりごたえがあり、ストーリーも本作とうっすら繋がっている。あ、あとサポートサイトとしてはてなブログを使ってるみたい。

ひとほろぼし

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 個人的には、最近こういうインディーズのスマホゲームが少なくなって寂しいなぁ、と感じていたので、今後もどんどん作っていただきたい。善哉。

追記(2016/06/27)


 予想をはるかに超える人気が出たことで、サーバーがダウンしてしまい、メッセージの送受信ができなくなってしまったらしい。開発者が全て一人でやっているとのことなので、応援している人は気長に待ちましょう。