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思考だだ漏れノートG

モノ、ゲーム、PCなどについてのブログ。

『アサシンクリード ユニティ』クリア後感想 過去作と比べると不満点が多かった

アサシンクリード

 Steam版『アサシンクリード ユニティ』をクリアした。メモ書き程度に感想を書いておきたい。

store.steampowered.com

アサシン クリード ユニティ

アサシン クリード ユニティ

 とりあえずラストまでやり通すことは出来たので、「やりごたえのあるゲーム」だったことは間違いない。それは認める。

 ただ、プレイしていてストレスが溜まることの多いゲームだったのも事実。

 なぜストレスが溜まったかと言えば、とにかく快適でない部分が多かったからなのだが、その原因の主たる点は「過去作で出来たことができなくなったから」というところにあったと感じる。ありていにいってしまえばシステムの改悪点が多かったのである。

とにかく敵が強すぎる

 改悪が一番顕著に表れているのが戦闘システムで、今作はとにかく主人公のアルノが弱く、敵兵は強い。

 旧作(2あたり)では、敵の攻撃に合わせてタイミング良くボタンをおすことでカウンターが発動でき、即座に敵を倒すことが出来た。

 しかし今作のカウンターは敵の姿勢を崩し無防備になるだけで、その後改めて攻撃しなければ倒すことが出来ない。

 ここまでだったら他のゲームでもありうることなのだが、問題は複数の敵に敵兵に囲まれた時。

 一人の敵にカウンターを決めて態勢を崩し、さぁ攻撃しよう、と思ったところで、すかさず別の敵が攻撃してくる。

 なのでそいつの攻撃もカウンターで返す。そしてそいつに攻撃しようとする。するとまた別の敵が攻撃してくる。またカウンター。攻撃しようとする。割り込まれる。カウンター。カウンター。このループから永久に抜け出せない。いったいどうしろと。

 時代劇のチャンバラで主人公が大勢の敵を斬り伏せるのを見て「全員で同時に攻撃すれば倒せるじゃん」と思うのは多くの人が通る道だろう。本作では実際に敵がそれに近いことをやってくるのである。それって、変身中のヒーローに攻撃するのと同じくらいの掟破りなのではないだろうか。

 リアリティという側面から見れば、より現実に近づいているのは間違いないし、アサシンだったら正面から敵と戦わずにこっそり倒せ、というのも一理ある。

 しかし旧作まで「無双プレイ」をしてきたプレイヤーからしてみれば、単なる快適性のダウンでしかない。個人的にはリアリティよりも爽快感が欲しいし、そういうのはメタルギアシリーズで充分だと思う。

 それにアサシンクリードシリーズのアサシンはこっそりキルだけでなく、正面から敵と戦っても一騎当千に近い強さを持っている設定がある。3なんかはモロに戦場で暴れまわるPVだったし。そもそもメインミッション中でも複数の敵と戦闘する場面が出てくる。

 一応簡単に敵を倒す方法はある。煙玉を投げて煙幕を張り、敵がひるんだすきに倒していけばいい。しかし旧作ではひるんだ敵をアサシンブレードでプスッと扠せば倒せたのが、今作では煙玉使用中も武器で攻撃して敵の体力を減らさねばならない。ここでも快適度がダウンしている。

 ではなぜこんなに主人公が弱いのか? と考えると、設定的に主人公アルノが弱い、というのも考えられるが、一番の理由は低レベルで難易度の高いミッションをクリアするのを難しくすることで、オンラインプレイでのゲームバランスを取るためだと思われる。

 ゲームバランスのために操作の快適性を減らすというのは昨今の対戦ゲームなどでも見られることだが、果たして多くのプレイヤーは快適性を減らしてまでバランスをとってほしいと思っているものなのだろうか。

難易度システムがシビア

 今作では、プレイヤーの強さやスキルが5段階のランクで表わされるようになった。

 それに伴い、各土地やミッションの難易度も5段階の難易度が設定され、プレイヤーは自分のランクに合わせた難易度のミッションをプレイしていくというシステムになった。

 しかし個人的にこの難易度システムは不快な部分が多かった。

 世間的な評価はイマイチだが個人的にはわりと好きな初代の『アサシンクリード』は、メインミッションを進めていくごとに自動で主人公が強化されていくシステムだった。というかそもそもサブミッションというものがほぼ(全く、だったかも)存在しなかった。

 その後の作品も、ストーリーを進めれば自然に主人公が強くなるという路線はある程度続いていったと思う。

 それが近作になると、武器や防具を能動的に集めないと攻略に支障が出るようになった。しかしそれほど制約が大きいものでなく、ストーリーを進める過程で手に入るお金やアイテムで装備を購入・生産していけば、あとはプレイスキルで補える程度だった。

 が、今作の難易度設定はよりシビアになり、ワンランク上のミッションですらこちらのランクが低いと苦戦する。

 さらにしんどかったのが、ランクを上げるために能動的にサブミッションや宝箱探しをして「稼ぎプレイ」をしなければならなかったこと。

 「メインミッションを中心に進めてもいいし、サブミッション・収集要素をひたすら集めてもいい」というのがこれまでのアサシンクリードの設計思想だと思っていたのだが、今作は明らかに方向性が異なっている。

 そして最も不必要だと感じたのが、宝箱や扉の開錠技能がスキル性となり、しかもその習得にメインミッションの進行が必須となっていること。

 今作の開錠(ピッキング)は、3段階のスキルを習得することで、難易度の高い鍵を開けられるようになるのだが、ランク1の地域にレベル3の鍵付き宝箱が置いてあったりするので、例え近くを通ってもスルーせざるを得ない。

 じゃあ開錠スキルだけを先に上げて宝箱集めを快適にしよう、と思っても、開錠スキルを上げるためにはメインミッションを特定のところまで進めなければならなかったりする。

 オマケに「鍵無し宝箱がある部屋に入るためにランク3の扉の鍵を開ける必要」というような箇所がいくつかあり、しかもマップ画面には鍵付き扉が表示されないので、「マップを見て宝箱を開けに行ったら鍵付き扉が開けられなくてガッカリ」という場面に何度か遭遇した。

 ドラクエのようなRPGでも、最初の町にある扉を開けるのに冒険の途中で手に入るカギが必要、ということはあるが、わざわざ遠回りしないと取れない場所にある宝箱を見せておいて、実はカギが必要だった、などというイジワルなことはしない。普通はしない。しかしこのゲームはそれをやってしまっているのである。そこにシビレないしあこがれもしない。

 なぜこんな仕様なのかと考えてみれば、上記のオンラインのバランス調整のためであることに加え、収集に時間をかけさせることでマップの狭さをごまかすためなのではないか? と邪推してしまった。

やっぱりバグが多い

 パッチでバグが減ったという本作だが、看過し難いバグにいくつか遭遇した

 一番多かったのが、しゃがみ状態が解除できなくなるバグ。しゃがみと張り付きを同時に使用したりすると頻発した。これはフリーランで壁に張り付いたりすれば解除されるのであまり大きな問題はなかった。

 戦闘中になぜか一切の攻撃ができなくなるというバグもあった。当然無抵抗のまま敵にやられてゲームオーバー。再開後は元に戻った。

 さらに移動が全くできなくなったこともあった。高速移動しても解除されなかったので、一旦ゲームを終了するしかなかった。

 藁山の入った箱に着地したら、アルノが永久に走り続けて操作不能になったこともあった。非常にシュールな絵面であった。

 極め付きは、最後のミッションでラスボスを倒した後という、物語的に最も盛り上がる場面で、なぜかアルノがセリフと関係なく口パクし続けるという謎のバグ。数々の不満点を乗り越えてこの仕打ち。もはや怒りを通り越して呆れてしまった、という定型文の通りの気分だった。

でも結局ラストまでクリアしちゃった

 と、斯様に不満点まみれだった本作であるが、結局メインストーリーは全てクリアしてしまった。さすがに収集要素までコンプリートする気は起きないが。

 なぜクリアしてしまったかと言えば今作も過去作同様「アサクリしてた」から。

 より詳しく述べるなら、「歴史的に有名な都市(今作ではパリ)を、アサシンになって駆け巡る」という根本的な部分は面白かったから。逆にそれが無くなったらこのシリーズは終わりだろうけども。

 パリの町並みはわりと美しいし(革命中なので若干荒れているが)、人々の衣装や建物の中も良く出来ているし、ストーリーもわりとシンプルな復讐譚だったが分かりやすくて良かったし。

 僕がアサシンクリードに求めているのはそういったアドベンチャー要素(と、良い意味で作業ゲーな収集要素)なのだが、今作はオンラインを含めたコアゲーマー向けのやりこみ要素を追加してしまったために、不必要に難易度が上がってしまったという面があると感じた。本作が初めてというプレイヤーの評価が意外に低くなかったりするのも、そういった求めているもののズレからくることなのかもしれない。

 さらにPS4世代向けの最初のアサシンクリードだったこともあってバグが多数発生してしまった。

 UBIソフトは同じようなことを、ゲームエンジンを一新した『アサシンクリード3』や、新規タイトル『ウォッチドッグス』でもやらかしている。

 そしてその問題点を次回作で改善し良ゲーに仕上げてくるというのもUBIのお家芸。続編の『アサシンクリード シンジケート』や『ウォッチドッグス2』はかなり評価が高い。

 プレイヤーからしてみれば有料でベータ版を遊ばされているようなものだが、それに見合うだけの魅力があるから固定ファンが離れない。それがUBIのやり口、じゃなかった戦略。

まとめ

 敵が強くて戦闘が辛い、難易度システムが不必要にシビア、バグが多いなどの難点は多かったが、アサシンクリードシリーズとしてのクオリティには達していたかな、といった感想。個人的には良くも悪くも3と同じくらいの評価。

 これからアサシンクリードシリーズを始めようという人にとっては、最初から「こういうゲームだ」と思えば楽しめるかと思う。バグ以外は。個人的にはもうすぐ出る2〜リベレーションをひとまとめにした『エツィオコレクション』をオススメしたい。

 それとユニティの続編であるシンジケートもなかなか評価が高め。でも自分はまだ未プレイ。今度セールがあったらやってみようと思う。

アサシン クリード シンジケート

アサシン クリード シンジケート