rh日和(仮)

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PC用キーボード ARCHISS『ProgresTouch RETRO (赤軸)』を中古で購入

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 やっちまったぜ。やっちまったよ。何がって? また買っちゃったんだよ、メカニカルキーボードを。

 というわけでのパソコン用キーボード『ARCHISS ProgresTouch RETRO』を中古で購入。軸はCHERRYの赤軸。お値段5,000円+消費税400円。

購入の経緯

 近所の中古屋で見つけた時は「赤軸のわりにお安いな」と思っただけでそのまま帰ったのだが、後日詳しく調べた所、結構良い機種であるということがわかった。

 しかし一年近く前に別のメカニカルキーボードを中古で買ったばかりであり、問題無く使えているため新しいのを買う必然性はほとんど無い。

rhbiyori.hatenadiary.jp

 が、あいにくと言うべきか、あるいは残念ながらと言うべきか、自分はキーボード(およびマウスやゲームのコントローラーといった入力機器類)フェチの気があり、高性能なキーボードに目がなかったりする。

 赤軸のことは一般的な店に出回り始めた頃から気になっていて、大型家電量販店や電気街に行くたびに試し打ちをしては、そのステキな打鍵感を味わいつつ「欲しいなぁ」と思っていた。

 でも買わなかった。つか買えなかった。なにせ新品のメカニカルキーボードは1万オーバーがザラである。10年前のパソコンをパーツ交換しながら使い続けている貧しい自分に手が出せるはずもない。

 そんな高嶺の花のメカニカルキーボードが、中古なら半額くらいで買える! しかもメカニカルキーボードは耐久性がかなり高いため、二、三年で壊れたりすることはそうそうないので中古に手を出しやすい。

 と、そんなような理由で購入決定。前回『Majestouch』を買った時も同じような思考経路を辿った気がする。

メカニカルキーボードのスイッチの話

 そもそも「赤軸」ってナニ? と思われる方は、各自でググっていただきたい。簡単に言えばキーボードのスイッチの種類のことである。

 スイッチの方式を大別すると、シリコンラバーを使った比較的安価な「メンブレン方式」、電磁気を利用した高価な「静電容量無接点方式」、そして今回購入したキー毎に機械式のスイッチを搭載した「メカニカル方式」などがある。

 そしてメカニカル方式のスイッチ(軸)にもさまざまなタイプがあり、近年最もメジャーな「CHERRY」というメーカーが製造しているスイッチには「茶軸」「青軸」「黒軸」「赤軸」などの種類がある。さらにここ数年はキーボードメーカー独自のスイッチを採用した製品も増えている。

 今回購入した赤軸は、クリック感が無くストレートに押し下げることができるタイプで、同じクリック感のないタイプの黒軸よりも軽い力で押すことが可能という特徴を持つ。

ProgressTouch RETROの特徴

 『ARCHISS ProgresTouch RETRO』は、その名の通りパソコン黎明期のようなレトロなデザインとキー配置が特徴である模様。カラーがブラックなのもあって見た目のレトロ感はそこまででもないけど。

 そしてARCHISSというのは「アーキサイト」という企業の自社ブランドらしい。本社の秋葉原周辺の店舗でも販売しているらしく、今回買った製品の箱にも秋葉原にある某DOS/Vのパラダイスな店シールが貼られていた。

 同じシリーズの製品にテンキーレスの『ARCHISS ProgresTouch RETRO TKL』、テンキーレスよりもさらにコンパクトな配置の『ARCHISS ProgresTouch RETRO TINY』がある。なかなかスキのないラインナップ。

 ちなみに今回買った中古屋では同じARCHISSの『I-T Touch』という販売終了したキーボード(茶軸)も売っていた。同じ人が買い取りに出したんだろうか。

 特徴としては、キートップに2色成形という技術を用いているため長期間の使用でも表面の印字が消えにくかったり、ケーブルを三方向から引き回せたりと、シンプルな見た目ながら様々な機能を搭載している。

 ぶっちゃけた話をすると外観はほぼ『Majestouch』そのもので、遠目から見たら見分けがつかないほどなのだが、どちらかがマネをしているというより昔ながらのキーボードのデザインを踏襲した結果なのだろう。多分

フォトギャラリー

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 キートップを外したところ。ご覧の通りの赤軸。


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 付属品。キートップ引き抜き工具とPS/2変換コネクタ、そしてキー配置を変更した時用のキートップ。キー配置は後述のDIPスイッチで変更する。


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 キートップの裏側が白いのは、2色成形の証。あまり詳しくはないが、黒いプラスチックに開けた穴に白いプラスチックを流し込むことで印字を表記しているのだと思う。多分。


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 裏側。ケーブルを上および左右の三方向から引き回せるようになっている。


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 ケーブルは本体側からも着脱可能。おそらく規格はUSB Mini-Bなので断線しても交換可能と思われる。嬉しい仕様。


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 DIPスイッチでキー配置を変更可能。CtrlキーとCapsキーを交換したりできる。


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 スタンド(足)の先端にもちゃんとゴムがついているので滑らない。自分は普段立てずに使うタイプだが。


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 全面を覆うプラスチックのカバーも付属していた(映り込み防止の為接写)。公式サイトに表記がないので新品を買った人が店のサービスで貰ったものかもしれない。

 簡素なものだがホコリよけに使えるだろう。ズボラな自分は多分使わないけど。ちなみに『Majestouch』につけてもぴったりフィットした。サイズもキー配置もほぼ同一ということがわかる。

使用感

 肝心の打鍵感はと言うと、全くもって問題なし。非常に良好。

 赤軸特有のスムーズな感触で滑らかにタイピングが可能。試打をしていた頃から赤軸のほうが好みだと感じていたが、実際に使ってみるとその思いは強くなった。

 Majestouchと比べると、キートップに厚みがあるため押し下げ切った時の衝撃が少しマイルドになっている気がする。気のせいかもしれないが。

 FnキーとF9~F12キーの同時押しで音量調節などができるのも嬉しい。ただ印字が無いので慣れるまでに時間がかかりそう。

 その他の部分は標準的なキーボードの機能を満たしている。特に不満はない。

 欲を言えばコンパクトタイプの方が良かったかなーと思うが、中古で買ったのだから文句は言えない。それになんだかんだであったらあったで便利なのがテンキーだったりするし。


 MajestouchやRealforceなどと比べるとあまり知名度の無いブランドではあるが、実際に使ってみるとクオリティは高かったProgresTouch。やはり名前だけで判断するのは良くない。

 今後もバシバシ使っていきたい、と言いたいところではあるのだが、最近になって赤軸を静音化した改良版の「ピンク軸(静音赤軸)」を採用したキーボードが売られ始め、ProgresTouchのラインナップにも加わっている。気になる。スゴイ気になる。

 打鍵感は赤軸に劣るという意見もあるようだが、やはりメカニカルキーボードの音の大きさは微妙にネック。

 ゲーマーなどは音が大きい軸を好むらしいが、タイピングメインの自分はなるべく小さい音が好みで、夜中なんかは音楽も聞かないのにヘッドホンをつけて音を遮断してタイプしたりしている。

 まさかすぐに買い替えたりすることはしないと思うが、少なからずピンク軸の存在を意識しながら赤軸を使い続けなければならない。このモヤモヤした気持ち、どうしよう。メカニカルキーボードとは罪作りなものである。っていうか自分が気にしすぎなだけ?