自衛をすることは一般常識である。
でも、性犯罪において、自衛を説くことは、有害な面を持つ。間違いなく。
でもでも、一般的な人々は、性犯罪に関しても自衛を説く。なぜなら自衛をすることは一般常識だから。
で、あのお方によれば、性犯罪に関して自衛を説くことはセカンドレイプであり、セカンドレイプを容認することはレイプを容認することに等しい。らしい。
もしそれが正しいとしたら、一般的かつ性犯罪に関しても自衛を説く人々は、レイプを容認していることになる。
素晴らしい。完璧な理論。理路。
そう考えれば、あのお方の元に批判が殺到したのは無理のない話だ。
そりゃあ、一般的人々をレイプ容認者呼ばわりすれば、一般的な人々は一般的に怒り出すに決まっている。一般的な怒り。
一般的な人々は、自分の考えは一般的だと思っているから、その態度は強固になる。
でも、あのお方の「性犯罪において、自衛を説くことは、有害な面を持つ。」という理論も強固だから、埒が明かない。
繰り広げられるのは、泥仕合。
個人的にはどっちが正しいとも言いかねるんだけど、両者が己の正しさを主張し続けている限り、歩み寄りが起こりえないのは間違いない。