『The-U.JINE』とは何者か。それはスペランカーのことが好き過ぎる、人気MAD作者である。
The-U.JINEとは (ジユージンとは) [単語記事] - ニコニコ大百科
The-U.JINE氏を知ったきっかけ
初めて彼の名前を意識し始めたのは、確か『ウワラバアミバ』を見てからだと思う。
特徴的なのは、一目見ただけでわかるほどの徹底した作り込み。良く動くキャラクター、ハイクオリティなパロディ元の再現。
更にスゴイのは、自作素材の多さ。僕自身、及ばずながらMADを作る身でこんなことを言ってしまっては元も子もないが、たった一つの動画の、しかもほんの数秒間のシーンのために、デフォルメしたアミバや様々なロゴを作るという丁寧さは、なかなか真似できるものではない。松岡修造ではないが、「どんなに頑張っても誰もわかってくれない」可能性があるにも関わらず、である。
『イーノッキ』の衝撃
そんなこんなで注目していたThe-U.JINE氏の名前を、よりメジャーに押し上げた作品が『イーノックボンバイエ』だろう。
5月18日の時点で1,353,697再生。この動画が投稿された頃は「エルシャダイ」ブームの真っ直中であり、エルシャダイというだけで再生数がケタ一つ増えるくらいの感覚だった気はする。
しかし、現時点で100万を越えたエルシャダイ動画(エルシャダイ神話入りというタグがつくらしい)はたったの7つ。しかも他の6つが公式PVや、わりとメジャーな曲を素材にした音MADであるのに対し、『イーノックボンバイエ』はあまりMADに使用されることのないアントニオ猪木の入場曲『炎のファイター』。このことが彼のMAD制作力の高さを示していると言ってもいいのではないだろうか。
この動画では特に、彼の純粋な発想力が際だっているような気がする。猪木=イーノックというダジャレレベルのネタと見せかけて、「三十六万ロックマン」「大丈夫じゃないルシフェル」「明日っていまさ」「志村けん」など、想像を越える奇想天外な展開。もはや笑わざるを得ない。
このMADが有名になったことで、『ゲームラボ』2011年5月16日発売号のエルシャダイ特集に、エルシャダイブームに関わった人物の一人として、The-U.JINE氏がインタビューを受けることになった。おめでとう!
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他にも良作MADがいっぱい
The-U.JINE氏のMADはとにかく一つ一つの質が高い。技術・愛・根気、そういったものが無ければこれほどの良作MADを量産することは出来ないだろう
個人的にはジョジョネタやアミバネタがツボ。
Killer Kabeen【キラークイーン×カビキラー】 ‐ ニコニコ動画(原宿)
フ ッ 来 た か【吹っ切れた×トキ】 ‐ ニコニコ動画(原宿)
また、普通はやろうとしなかったり、他の人なら思いついただけで忘れてしまうようなネタを実際に動画化してしまう行動力も彼の魅力。ヤンデレCDと会話したり、明らかにタイトルが「これがやりたかっただけだろ」なネタを動画化したり。
裏おてもとラバーズ【裏表ラバーズ×割り箸】 ‐ ニコニコ動画(原宿)
アンタガタドコサー【オクラホマミキサー×あんたがたどこさ】 ‐ ニコニコ動画(原宿)
もちろん本職(?)のスペランカーMADもスゴイ出来。僕は全然スペランカー世代ではない(っていうかファミコン版発売時ですらこの世に存在していない)んだけど、世代が違っても十二分に楽しめる。
スペランカーがトレーニング ‐ ニコニコ動画(原宿)
危険なスペランカー先生【マリオRPG×スペランカー先生】 ‐ ニコニコ動画(原宿)
というわけで
ついに一般書籍にまで進出してしまったThe-U.JINE氏。一ニコニコユーザーとして、今後も良作MADを作り続けて欲しいと期待している。