『マルチS+AV端子ケーブル』で格闘ゲームのラグ対策キャプチャ

(Xbox 360用/PS3・PS2用/WiiU/Wii用/PSP-3000用) マルチS+AV端子ケーブル

ゲームに限らず、映像をパソコンでキャプチャする際には、ラグ（遅延）がつきもの。特に格闘ゲームのように入力がシビアなゲームをパソコンのプレビュー画面を見ながらプレイするのは不可能に等しい。
ラグ無しでプレイするためには、ゲーム機からの映像出力を2本に分配し、一方をテレビ、もう一方をパソコンのキャプチャーボードに繋ぐという方法しかない。ただ、映像を分配するためには「分配機」か「分配ケーブル」必要。「分配機」はかなり高価であり、「分配ケーブル」を使うと画質が劣化してしまう。
しかし、この『マルチS+AV端子ケーブル』とパソコン・テレビがあれば、映像の劣化無しで、テレビ上でラグ無しプレイをしつつパソコンでのキャプチャが可能。…多分可能。検証とかしてないからわからないけど。おまけに多機種対応のため、いちいちケーブルを差し替える必要がない。
方法は簡単で、S端子（丸い端子）とコンポジット端子（黄色い端子）をそれぞれテレビとキャプチャーボード好きな方に差せばいい。当然S端子の方が画質がいい。パッケージには「同時出力はできません」と書いてあるが、フツーに出来る。なお、安価なキャプチャーボードには以下のような物がある。

I-O DATA USB接続ビデオキャプチャー GV-USB2

AREA 必殺! 捕獲術 USB接続ビデオキャプチャーケーブル D端子接続対応 SD-USB2CUP4

まず画質だが、見たところではS端子・コンポジット端子相当の映像が出力されている。また、両方を同時に出力することによる画質の劣化も見受けられない。コンポジット端子の映像を見ながらS端子をパソコンに繋いでも画質は全く変化しなかった。もちろんD端子の方が画質はいいが、この値段でこの映像が撮れれば充分という感じ。
じつは『マルチD+AV端子ケーブル』という商品もあって、こちらはD端子出力も可能なのだが、コンポジット端子との同時出力が可能かどうか情報が無かったのでやめておいた。
もう一つ、Xbox360にもともとついているD端子ケーブルは、コンポジット端子との同時出力が可能らしい。が、その際D端子から出力されるのはコンポジット端子相当の画質だそうだ。

次に多機種接続についてだが、PS2とXbox360を両方接続してPS2だけを起動すると、コンポジット端子の出力が暗くなった。抜くと元に戻る。一方S端子は問題なし。なぜだ。
また、PS2とXbox360を同時起動したところ、パッケージに書いてあるとおり映像が乱れた。まぁこれは当然っちゃ当然。また、片方の電源が入っていない待機状態でも、映像に若干ノイズが入る気がする。コードを抜くなりスイッチつきのタップを使うなりしよう。
ついでに、PSP-2000はハードの使用で、UMDゲームのS端子・コンポジット端子出力に対応していないので、買うときは注意されたし。

これで格ゲーも問題なくキャプチャできるようになった。が、今度はテレビがXbox360をプレイするのに小さすぎるという問題が発生。さすがにこれは我慢するしかないか。