rh日和(仮)

モノ、ゲーム、PCなどについてのブログ。

闘劇2012についての雑感

以前EVOについて書いたら少しだけ反応があったみたいなので、闘劇についても書いてみようかな、と思った。と言っても、僕はニコ生の配信、しかも二日目の一部を見ていただけの人間なので、あまりどうこう語るのもアレだし、いろいろデリケートな問題でもあるので、ほんの少しにしておこうと思う。きっと僕のように、格ゲーは好きだけど、いくらやっても上手くならなくて、とりあえず配信は見ている、という人も世の中にはいるかもしれないし、そーゆー人も格ゲー界にとってはお金を落としてくれる大事なお客様なのだから、ほんの少しくらい何かを言う権利はあるような気がしないでもなくはない。自信は無い。

闘劇2012は屋外開催だった

今年の闘劇2012は『千葉県成田市下総運動公園』という場所で開催された。
闘劇2012 THE 10th ARCADIA CUP TOURNAMENT
なんでも成田青年会議所が地域活性化のために闘劇を誘致したらしい。
格闘ゲーム「世界大会」も 空港活用へ青年会議所が誘致 来月、成田で総合フェス | ちばとぴ ちばの耳より情報満載 千葉日報ウェブ
運動公園という名の通り、会場は完全な屋外。開催前から「真夏の屋外でゲーム出来んの?」「筐体、大丈夫?」という不安の声がネットでも多く見られた。

参加者のナマの声

大会当日の参加者や観客の意見は、Togetterにまとめられている。まとめた人の主観が入っている可能性も無くはないが、有名なプレイヤーや、ゲーム製作者本人のツイートも多いので、某掲示板やそのまとめの匿名の意見に比べれば、より「現場のナマの声」に近いと言っていいと思う。しかしこーゆうイベント参加者の意見がリアルタイムかつ非匿名で見られるとは、本当にいい時代になったものである。
闘劇2012一日目まとめ - Togetter
闘劇2012二日目まとめ - Togetter
Togetterのまとめをさらにまとめるとするならば、日光で画面が見えない、熱で筺体にラグが発生する、終電が無くなって参加者が帰宅出来ないなどの、開催環境によるアクシデントは確かに発生した(特に一日目)が、全体で見ると多くの参加者がエンジョイしていた、という感じだろうか。まぁあくまで個人的な解釈なので、実際のまとめを全部読んで判断することをおすすめしたい。

闘劇2012の個人的感想

で、ここからは個人的な意見になる。
まず、僕が見た北斗の拳とアルティメットマーブルVS.カプコンの配信だが、どちらも非常に見応えがあって楽しかった。つーか2競技しか見てないのに闘劇にモノ申そうっていうのか?俺は。いやいや、モノ申すとかそんな大それたコトじゃあないんです。あくまで個人の感想ですから。読書感想文みたいなものだと思って下さい。って誰に弁明しているんだろうか。
北斗の方はゲームの魅力を伝えようという解説の努力や、まさにその北斗の魅力である一瞬の読み合いで試合の状況が変わるという部分が出ていたし、アルカプではアメリカの強豪プレイヤーであるジャスティン・ウォン氏が、ある意味アメリカを背負って出場し、日本勢とは違うアメリカ流のやりこみで日本のプレイヤーを圧倒し、「やっぱアメリカってスゲーなー」という小学生並の感想を僕に抱かせた。

闘劇にモノ申さない!

そして更にデリケートな「結局今回の闘劇は成功だったの?失敗だったの?」という話
で、あるが、ここは「どちらとも言えない」という無難な意見でお茶を濁しておきたいと思う。ホラ、基本チキンじゃない、僕って。
確かに、ゲームをプレイする上での問題が多数発生したのは紛れもない事実だろう。日光で画面が見えない筐体で予選をやった大会で決まった優勝者を、本当に紛れもなく最も強いプレイヤーであると認めるのは結構無理がある。「日本最大」を自称する闘劇が、一転して今回の「お祭り」的な路線になったことに、賛否両論が出るのは仕方ない。純粋にゲームに集中できる大会に出たい、そういったレベルの高い大会を見たい、と思っていた人にとっては、今回の大会は物足りないものだったのではないだろうか。
しかし一方で、「夏のロックフェスティバル」的なゲームフェスティバルの可能性が、今回の闘劇によって広がった、というのも一面における事実だろう。必ずしも「最高の環境でのプレイ」を全てにおいて優先するべきとは限らないのは、それこそ夏のロックフェスや、真夏の甲子園大会などを見れば明らかだろう。
もちろん、筐体の日光対策などは事前に予想されていたことで、一日目の時点で対策が出来ていなかったのは運営側の配慮不足だったと言わざるをえない。しかし、そのことをいつまでも批判していても仕方ない。
問題は、今後の闘劇の路線がどうなるかということだろう。もし今後もこういったフェス路線でいくとしたら、それはそれで恒例行事として盛り上がるようになり、今年の批判は何だったのかみたいなことになりそうな気もする。ただそうなると、屋内開催の全国大会は、ユーザーやメーカーが主催する大会の方に移っていってしまうかもしれない。
ただまぁ、例年の闘劇運営の動向を見ていると、次回は次回でまた全然別の開催形式になって、またしても各所から賛否両論、みたいなことになる可能性が最も高い気がする。安定しないのが安定、それが闘劇エクスペリエンス・レクイエム。恐ろしい話である。
今後の格ゲー界の発展を考えると、アメリカのEVOの日本版、といった感じで、日本中のプレイヤーや世界の強豪が一堂に会する大会が、一つはあったほうがいいと思う。っていうか元を正せば日本の闘劇を参考にしてEVOが作られたんだけども。

大事なのは今後のこと

今後闘劇がその役割を果たしていくのかどうか。それは運営とプレイヤーの立ち回り次第だろう。ただ、ネットの情報を鵜呑みにして、「今年の闘劇は全部ダメダメだったんでしょ?pgr」などと言っているとお里が知れてしまうのでやめたほうがいいんじゃないかな、というのが、動画勢の僕からの意見。
全然ちょっとじゃなく長々と書いてしまったけれど、結局のところ僕自身はというと、家でボチボチとアルカプをやり、今度出るギルティも多分買ってボチボチやっていくだけのエンジョイ勢なので、闘劇を海でやろうが森でやろうがあまり関係なかったりする。もし近所の屋内でやってたらもののついでに見に行こうかな、程度の前向きさである。「お前のような怠惰なプレイヤーがいるから格ゲーが廃れるんだ!」と言われたら返す言葉もございません。でも、ジェンガ大会にはさすがに笑ったよ。