RAPV系とかRAPN系って何?という質問を某所で見つけたので、その辺のことについて簡潔に書いてみる。なぜか自分のブログで。
なお、ここで『○○シリーズ』とか呼んでるのは、HORIの公称では無い。日常生活で使っても通用しないだろう。まぁ、あまり日常生活でRAPの話をしないと思うけど。
HORIのRAPラインナップ
HORIが作るリアルアーケードプロ(通称RAP)シリーズには、現状4つのラインナップがある。
(旧)RAPシリーズ
RAP3SA、RAPEXなどが、『(旧)RAPシリーズ』。ブラスト筐体(ゲーセンによくある古いタイプのビデオゲーム筐体)などのコンパネをそのまま小さくしたようなデザイン。あと、天板がやや手前に向かって傾斜している。PS2向けのRAP2SAが昨年に最終販売されて以降、絶番状態となっているため、新品での入手は困難。

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RAPVシリーズ
RAPV3SA、RAPVXSAなどが、『RAPVシリーズ』。ビュウリックス(VEWLIX)という筐体のレバー・ボタン配置を再現しているので「V」がついている。

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さらに、そのRAPV3改の天板に描かれた「改」という文字がダサいと不評だったのか、天板デザインのみ変更となった『RAPV3カスタム』が半年後に発売され、ラインナップが混乱した状態になっている

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RAPVLXシリーズ
RAPVシリーズ以上の、より完成度の高いビュウリックス筐体の再現を目指したのが『RAPVLXシリーズ』。以前中古屋で見かけたが、デカい。とにかくデカいの一言に尽きる。
最初に発売されたのが、天板が赤いRAPVLXで、新品入手困難。最近発売された、Amazon限定の天板が青いRAPVLXダイヤは現在も販売中。

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RAPNシリーズ
一番最近に発売されたのが『RAPNシリーズ』。ノワール筐体のレバー・ボタン配置(レバーとボタンの間隔がブラスト筐体よりも広い)だから「N」。多分。弁当箱のような真四角のボディ。
RAPNシリーズで最初に発売されたのが『ソウルキャリバーV 対応スティック』で、これをパソコンと接続した際にパソコン上で表示されたデバイス名が「RAPN」だったため、RAPNと呼ばれるようになった。
しかし、ゲームとのタイアップ製品ではない、いわばオリジナルの『RAPN3SA』が発売されたのがつい最近であり、しかもAmazon限定だったため、RAPNという名称はほとんど定着していない。だから冒頭のような質問が出たのだろう。

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「SA」「3」などの名称について
RAPシリーズには命名規則があって、名前だけで対応機種や使用パーツが判別できるようになっている。
簡潔に言うと、
- 「3」がPS3対応、「X」がXbox360対応。
- 「SA」が三和レバー・ボタン使用、「SE」がセイミツレバー・ボタン使用
という感じ。
タイアップ製品について
ゲームとのタイアップで天板デザインが変更されているRAPが数多く存在する。上記の『ソウルキャリバーV 対応スティック』などがそれだ。

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ただし、『鉄拳6スティック』は旧RAPをノワール配置にしたものであったり、『バーチャファイター5 ファイナルショーダウン 対応スティック』はRAPVシリーズをリンドバーグ筐体の配置(多分ブラスト配置)にしたものだったりと、微妙に例外がある。
まとめ
ここ最近、RAPシリーズのラインナップは複雑化の傾向がある。スティーブ・ジョブズだったら助走つけて殴るレベルである。
アケステ市場が飽和していることや、ユーザーのニーズが多様化しているという事情が絡んでいるのだが、どうも「これがベスト!」というようなスティックが出ていない気がする。
にわかアップルかぶれの自分の発想では、もっとシンプルなラインナップにして、各シリーズを『RAPV3カスタム』のような方向性でチューンナップしていく、というのはどうだろうか。『RAPN3(2013モデル)』みたいに。デザインもファイティングスティック刃みたいにシンプルな感じで。