rh日和(仮)

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久米田康治の特別読切『東風(不)見聞録』を読んだ

 久米田康治の読切が、昨日発売のサンデー35号に掲載されたということを知り、さっそく買って読んだ。
 内容は、前作の『下請探偵 鋸織粕日郎シリーズ 『密室の留学生』』と同じくストーリーものの読み切りだが、今回はラブコメ。前作といい、久米田先生の絵柄でストーリーものだと、どうも読んでいて慣れない感じがする。改造も絶望も一話完結のギャグマンガだったし。
 とはいえ相変わらずの久米田ワールドは全開。まずキャラの名前からして面白い。
 また、女キャラが可愛い。ヒロインは最後まで顔が登場しないんだけど、主人公の妹が普通に可愛い。絶望キャラっぽい。
 そしてなぜかいつになく下ネタが多い。南国への原点回帰だろうか。
 ギャグの方向性が、今までのブラックで風刺の利いたものと比べると、ドタバタコメディといった感じ。得意の芸能人イジリもキマっている。
 さらには、まさかのお色気シーンも。まぁ、そんなにエロくないけど。
 ラストはキチンとオチをつけて締めている。さすが絶望のラストを描いただけはある。なお、サンデーに載らなかった「もうひとつのオチ」が、サンデーのホームページに載っている。要チェック。もちろんネタバレ注意。
 まんが家BACKSTAGE -久米田康治-
 前作もそうだけれど、久米田先生のストーリー志向が感じられる作品。久米田ファンとしては否が応でも期待が高まるというものである。先生…そろそろ連載が読みたいです。

さよなら絶望先生(30)<完> (講談社コミックス)

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