今この記事を、布団にうつ伏せになりながらノーパソで書いている。なぜか。イスに座ると腰が痛いから。なぜ腰が痛いか。この三連休、椅子に座って『メタルギアソリッドV グラウンド・ゼロズ』を長時間プレイしまくったからである。

- 出版社/メーカー: コナミデジタルエンタテインメント
- 発売日: 2014/03/20
- メディア: Video Game
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とりあえず全ミッションのノーマルとハードをクリアしたけど、ヒジョーに面白い。面白いんだけど、今までのメタルギアソリッドシリーズとかなり異なる。
メタルギアシリーズといえば、重厚なストーリーや多彩なステージ、個性豊かなボスキャラなどなどがウリのゲームであるが、今作MGSVGZは本編『メタルギアソリッドV ザ・ファントム・ペイン』へのプロローグであり、ゲームとしてのボリュームは「豪華な体験版」といったレベルにとどまっている。
具体的には、ステージが一つしか無く、メインミッションが短い。自分は100分ほどでクリアできた。人によっては数時間かかるが、最速クリアを目指せば5分ほどでクリアできるらしい。
その代わり、「部隊章」というアイテムを集めたり、クリア時間を縮めたり、ミッション中に特定の目標達成を目指したりと、様々なやりこみ要素があり、長くプレイできる。
また、メインミッションの他にサブミッションが4つ(このうち一つはハードによって内容が異なる)収録されており、そちらもメインミッションと同じくらいのボリュームとやりこみ量になっている。
と、ゲームの概要はこれくらいにして、本作の面白ポイントを思いつくままに挙げていきたい。
まずなんと言っても、進化したスネークのアクション。本作をプレイしていて、一番シビれたポイント。
何にシビれたかというと、とにかくリアリティがあるト。正直言って、今までのメタルギアシリーズは、ゲームキャラっぽいなぁ、という不自然なモーションが多少あったが、今作はすべてのモーションが自然かつ滑らかで、月並みな表現だが、まるでホンモノの人間が動いているように見える。なのに操作感は今までのシリーズ同様、良好。具体的には、歩きからホフクに切り替えるときのモーションなんかがすごく自然で良い。
また、アクションのバリエーションも相当増えている。代表的なのは、高速度でのダッシュ。貴重なスネークの全力ダッシュが見られるのは、今のところグラウンド・ゼロズだけだろう。
障害物を飛び越えたり、屋根から屋根へと飛び移ったりというアクションも可能になった。過去作では「これくらいの段差なら飛び越えられるだろ…」と思うことが多々あったので、金網フェンスや崖をサクサク乗り越えられるのは非常に楽しい。アサシンクリード好きとしてもタマらない。
今作には「マーキング」というシステムが追加されている、これは双眼鏡で敵を一定時間見続けるとマーキングすることができ、マーキングした兵士の頭上には常時アイコンが表示されるので、遠くにいようが障害物越しだろうが位置がわかるようになる、というもの。
現実世界で潜入ミッションをやるとしたら、まず目視で敵状を観察して把握することが非常に大事になるはずだが、今までのメタルギアシリーズではあまり双眼鏡を使う必要が無かった。
しかし今作ではこのマーキングが非常に効果的なので、積極的に双眼鏡を使うようになり、より「潜入してる感」を感じられるようになったのである。まぁ、ちょっと効果的すぎる感じもしないではないが。
トラック、軍用車、戦車などの乗り物も運転できる。敵兵を眠らせて車の助手席に乗せ、海岸に向かって走り落ちる寸前で自分は脱出する、という殺人事件ごっこもできる。意味は無い。
こういった様々なアクションによって、より潜入ルートの幅が増えている。本編のファントム・ペインの方はマップが非常に広いらしいので、まさしく無限大のプレイスタイルで潜入が可能となるだろう。新時代の潜入ゲームと呼ぶにふさわしい。
ストーリーの方はというと、とにかく「痛そう」。ファントム・ペインというだけあって、「痛み」がMGSVのテーマの中核に据えられているようで、拷問シーンや、処刑シーン、トレーラー映像でちょっとした話題になった体内から爆弾を取り出すシーンなど、ものすごく痛そうなシーンが最新のグラフィックで描かれる。
正直見ていて辛くなった場面もあったが、きっとこれが現代へ向けて、そして未来へ向けて、製作者が伝えたかった何かしらのメッセージなのだろうと思う。
今作では、敵に捕らえられた捕虜を救出することができるのだが、クリアタイムを縮めようと思ってプレイし始めても、ボロボロで頭に布を被せられた捕虜を見ると、つい助けたくなってしまう。それほどのリアリティ。
もっと書きたいことはあるが、とりあえず今日はこのへんにしとこう。とにかくスゴイゲームなので、是ッ非プレイして欲しい。