俺はTBSラジオの奴隷か?と思うほど、最近よくTBSラジオのPodcastを聴いている。
たまむすび
発端は「たまむすび」だろうか。最初は「昼のラジオなんて…」と思っていたが、聴いてみると存外面白い。ポンコツキャラのメインパーソナリティー赤江珠緒と、博多大吉、ピエール瀧らパーソナリティの掛け合いはハズレのない面白さ。小田嶋隆、町山智浩ら日替わりコーナーのゲストも豪華。
現在の自分の曜日感覚は「たまむすび」が基準になっている。Podcastだから一日遅れなのが若干まぎらわしいが。
ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル
ヒップホップグループ「ライムスター」のメンバー・宇多丸がパーソナリティーの「ウィークエンド・シャッフル」も聴いている。中でも映画批評コーナー「ムービー・ウォッチメン」は欠かさず聴く。ヒップホップは聴かないし、映画も特に見ないのだが、それでも面白い。
たまむすびの町山智浩もそうだが、彼らは映画紹介そのものを一つの芸として完成させている感があり、だから映画を見ずに聴いても面白いのだと思う。彼らのトークが現在の映画界にどれだけ大きく貢献しているかは計り知れない。彼らのようなトークを、僕が好きなゲームや文学について出来る人が出てきたらいいのにな、などと考えたりしている。
荻上チキ・Session-22
とあるテーマの回を聴いたのがキッカケで、「荻上チキ・Session-22」を聞くようになった。
最初に聴いたときは「荻上チキというのはずいぶん冷めた人だな」と思ったが、聴いているうちに、それは中立的な立場を保とうという確固たる態度の表れなのではないか、と思うようになった。中立だからこそ、毎週様々なゲストを招いてあれほど色々な話を引き出すことができるのだろう。
ただ正直に言うと、どうにも興味が湧かなさそうようなテーマを扱っている回が多く、しかも一回が長いので、興味がありそうなものだけを選んで聞くようにしている。
JUNK 伊集院光 深夜の馬鹿力 他
主にお笑い芸人による深夜放送のJUNKも聴いている。昔は本放送を録音して聞いていたのだが、毎回2時間(CMを飛ばしても1時間40分ほど)を聞くのはちょっと辛い。その点Podcastならほどよい長さで聴きやすい。
「JUNK 伊集院光 深夜の馬鹿力」は本放送のフリートークを抜粋したもの。ちょっと短いのが物足りないがやはり面白い。
「JUNK 爆笑問題 カーボーイ」では本放送の投稿コーナーが聞ける。最近は「怒りんぼ田中裕二」と「わ、びっくりした!」のコーナーが多い。思わず吹き出してしまうことが多い。
「JUNK バナナマンのバナナムーンGOLD」は本放送とは別のPodcast用録り下ろし。ゆるい雰囲気ながらも独特のおもしろセンスはあふれ出ている。
これらのような良質なPodcastが無料で聞けてしまうのは、つくづくすごいことだと思う。放送内の投稿ハガキにも「Podcastで聞いています」という人がかなり多い。しかし民放ラジオ局のPodcastはいまだに「本放送のオマケ」という感じがある。もっと本腰を入れて欲しい。Podcastは、既存メディアとネットメディアの架け橋の一つになる可能性を持っていると思う。