ウルトラストリートファイターIV PlayStation 3 the Best
- 出版社/メーカー: カプコン
- 発売日: 2015/04/02
- メディア: Video Game
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今日はウル4をやった。普段はアケステ(RAP2を変換器でXbox360に繋いでいる)でプレイしているのだが、隣の部屋で家族が寝ていたので、「サターンパッド」でプレイすることにした。
サターンパッドとはなんぞや?
- 出版社/メーカー: セガ
- 発売日: 1996/03/31
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「サターンパッド」とは、かつて存在したゲームハード「セガサターン」の純正コントローラーのことである。イマドキの若い子はセガサターンなんて知らんのだろうなぁ……(老並感)。かくいう自分もリアルタイムの頃はプレステ派だったのでセガサターンに触ったことはほとんど無かったのだが。
以前僕は、そのサターンパッドをプレステで使えるように、自力で改造したことがあり、物入れボックスの奥に眠っていたその改造サタパを引っ張りだして、変換器経由でXbox360に繋ぎ、ウル4をプレイしたのである。
改造のやり方は、はんだごてと銅線を駆使する「乗っ取り」と呼ばれる方法。電子工作の心得がある人なら簡単にできるだろう。あるいは「学校の授業ではんだづけを習った」という、ある程度器用な人なら、ググってやり方を調べれば、自力でも充分やれると思う。自分もそのクチ。
改造をやったのはかなり昔。ブログを読み返してみたところ、2010年の記事ですでに改造サタパに言及しているので、それより前ということになる。ちゃんと動くか不安だったが、故障もなくキチンと動作してくれた。
サターンパッドは神。異論は認めない。
そのような経緯で、「1994年に発売されたセガサターンのコントローラーで2014年に発売されたウル4をやる」という、20年越しのコラボレーション*1が我が家で繰り広げられたわけだが、実際にウル4をサターンパッドでやってみると、思いのほかプレイしやすかった。というか快適。むしろめちゃめちゃ快適。
サターンパッドの使いやすさについては、ネット上でも散々言い尽くされているが、今回久しぶりに使ってみて、改めてその素晴らしさに気づいた。ほとんど「感服した」と言っていい。
まず左側の十字キー。親指を安定して中央に置けるよう、若干のくぼみがあり、親指の動きがダイレクトに伝わる。安物のゲームパッドにありがちな、キー全体が沈み込むようなことはズサンな作りでは無い。素材がザラッとしていて滑りにくいのもいい。
そして右側のボタン。握った時に自然と中央の2ボタンの上に指が来るようになっていて、6ボタンをまんべんなく使うウル4にちょうどよく、使用頻度の高いセービングも非常にやりやすい。
下段の3ボタンは、ボタン自体がくぼんでおり、親指第一関節の丸みにフィットする。一方、上段の3ボタンは、肉の多い指先に引っかかりやすいように丸くなっている。エルゴノミクス。
さらに下段のボタンよりも上段のボタンのほうが、横のボタン同士の間隔が狭くなっている。これによって親指の横移動が少なくて済む上、横のボタン同士の同時押しがやりやすく、親指だけでEX必殺技が出せる。プレステやXbox360のコントローラーではこうはいかない。
人差し指で押すLRボタン(という呼び方でいいのかわからないが)も、ごく自然に押せる。ただマウスのボタンみたいにカチカチ言うのは、静音性という点でマイナスではある。
このように、とにかくメリットだらけ。試しにサターンパッドでネット対戦をやってみたが、アケステとほとんど遜色なく動けた(昔パッドでギルティやってたのもあるけど)。昇竜拳なんかはむしろサタパのほうが出しやすいかもしれない。ほんとに素晴らしい。
ボタン配置が悩みどころ
そんな「ウル4のために作られたのではないか?」と疑ってしまうほど快適なサターンパッドであるが、やはり親指操作メインのパッドでは、同時押しの操作に限界がある。
しかもウル4は、同時押しやずらし押しの使用頻度がかなり高い。ボタン一つに投げやパンチ3ボタンを割り振る設定もあるが、パンチとキックの6ボタンを除くと2ボタンしか枠が空いていない。その2つであらゆる操作を網羅するのはキビシイかもしれない。
現在自分はケンをメインに使っており、上段3ボタンにパンチ、下段3ボタンにキック、Rに投げ、Lに3ボタン(ウルコンによって変える)を設定している。これならケンの重要テクである移動投げもできるし、空中竜巻のずらし押しも出せる。
ただ移動昇竜や中足のずらし目押し(つじ式)などは多分出来ない。もっとも今のところ僕はどっちも使ってないけど。
他のキャラのことは詳しくないが、ザンギエフ使いの海外プレイヤー「Snake Eyes」はサターンパッドと同じ配置の「Fight Pad」を使って大会に出ているらしい。
一方ローズ使いの「Luffy」は、なんと初代プレステのコントローラー使っており、R1・R2に弱パンチ・弱キックを設定するという変則的な配置でプレイしているそうな。ウル4を極めるなら、全面6ボタンより4ボタンの方がいいのかもしれない。かなりの慣れが必要だろうけど。
簡単にPS3で使う方法もあるが……
ちなみにPS3でなら、はんだづけのような難しい改造をせずにサターンパッドを使用する方法がある。サターンパッドをUSB化する基板を作って売っている団体(?)がいるのである。
- 出版社/メーカー: 第三科学研究所
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サターンパッドをドライバーで分解して基板を交換するだけで、USBコントローラーに早変わりするというスグレモノ。サターンパッドは某ハードオフなどの中古屋に行けば安く売っていることが多いので、入手は割と容易。たださすがに最近は数が減っているかもしれない。
メーカー公式製品ではないので使用は自己責任となるが、ネット上の評判はとてもいい。ただこのような非公認の製品でオンライン対戦をやるのは、あまりフェアじゃないような気もする。オフライン大会なんかにも出られないだろうし。
似たような6ボタンパッドはいくつか売っているものの、サターンパッドほどの操作性と耐久性を兼ね備えたものは登場していない模様。公式品を使いたい人はそっちでガマンするしかない。悩ましい。しかしフェアネスを優先するならそっちの購入も視野に入れたいところ。
- 出版社/メーカー: ホリ
- 発売日: 2014/06/12
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ストリートファイター X 鉄拳 ファイトパッド S.D. - サガット & ダルシム v.s. ファラン & スティーブ (Xbox 360対応版)
- 出版社/メーカー: マッドキャッツ株式会社
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*1:細かいことを言うと、僕が使っているサターンパッドは後期型本体に付属の白色のものであり、ウル4も実質的にスパ4のマイナーアップデートみたいなものなので、実際は20年よりも短いが。ほんとに細かい。