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ZERO AUDIOのイヤホン「CARBO TENORE(カルボ テノーレ) ZH-DX200-CT」を購入した。価格は某イヤホン専門店で2800円ほど。
ZERO AUDIO カナル型イヤホン カルボ テノーレ ZH-DX200-CT
- 出版社/メーカー: ZERO AUDIO
- 発売日: 2012/09/14
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買ったきっかけ
今までメインで使っていたイヤホン「Q350」が、急に右側の音量だけ小さくなってしまった。おそらく接触不良が原因と思われる。半年強で故障というのはちょっと早いが、夜寝ながら使うことが多く、朝起きたらコードが体に絡まっていたりしたので、そのような雑な扱いが祟ったのだろう。
AKG カナル型イヤホン ブラック Q350BLK【国内正規品】
- 出版社/メーカー: AKG
- 発売日: 2010/11/15
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修理や交換に出すのは時間がかかりそうだし、そろそろイヤホンを買い換えるのもアリかな、と思い、某電気街へと赴いた。いちいち「某」をつける意味は特に無い。
某電気店や某イヤホン専門店で色々と試聴した上で、音質、価格、扱いやすさ、装着感などを考慮した結果、ZERO AUDIOの「CARBO TENORE(カルボ テノーレ) ZH-DX200-CT」を購入決定。
この機種がネットで人気の超定番イヤホンであるということは知っていたので、できれば避けたかったのだが(ブログのネタにもなりにくいし)、実際に見て使ってみて良いものだと感じた、自分の感覚を優先することにした。
ちなみにもう一つ、どちらを選ぶか最後まで迷ったのが、Miuxの「IX1000」というイヤホン。音質を切り替えるレバーがついていたり、フラットケーブルを使っていたりと、かなり面白い特徴を持っていて、しかも音質もなかなか悪くなかったのだが、ちょっと冒険になりそうだったのでやめた。今年の5月に発売されたばかりなので、もうちょっと待てば値段が下がるかな、という計算もある。
MUIX デュアルサウンド カナル型イヤホン IX1000 ホワイト IX1000-WH
- 出版社/メーカー: MUIX
- 発売日: 2015/05/15
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カルボ テノーレの特徴
カルボ テノーレは、日本のイヤホンブランド「ZERO AUDIO」が作っているイヤホン。
兄弟機として「CARBO BASSO(カルボ バッソ) ZH-DX210-CB」などが存在する。「カルボ」というシリーズの中に、「テノーレ」や「バッソ」という機種が含まれている、という感じらしい。バッソが大型で重低音重視なのに対して、テノーレは小型でバランス重視の音質。
ZERO AUDIO インナーイヤーステレオヘッドホン カルボ バッソ ZH-DX210-CB
- 出版社/メーカー: ZERO AUDIO
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素材としてアルミの他に、カーボン(カーボン繊維のことだと思う)を使用しており、それが「カルボ」という名前の由来であると思われる。素材を活かしたデザインはシンプルだが、けっこうカッコイイ。アルミとカーボンという軽い素材と、テノーレの小さい筐体のおかげで、長時間着けていても耳への負担が少ない。持ち運びにも便利。
ケーブルはしなやかで扱いやすく、この価格にしてはかなり質がいいと思う。そもそもZERO AUDIOを展開している「協和ハーモネット」という会社には電線事業部もあるため、そのおかげで質の良いケーブルが使えるのかもしれない。
ケーブルの長さは1.2mと標準的。絡み防止のスライダーもついている。分岐部分からの長さが充分にあるので、ケーブルを耳に引っ掛けるいわゆる「シュア掛け」も十分に可能。
使用した感想
実際に使用した感想だが、まずなによりも扱いやすいイヤホンであるということを、声を大にして言っておきたい。
小さくて軽いので、付け外ししやすく、疲れにくく、持ち運びしやすい。個人的な話になるが、最近は自分は音質よりも、そのような取り扱いのしやすさをイヤホンに求めるようになってきたのだが、そんな自分をも充分に満足させてくれた。
密閉度が高いので、遮音性はとても良く(周りの音が聞こえにくい)。音漏れも少ない。筐体後部に小さい穴が空いているため、そこから若干の音漏れはあるが、通常の使用では気にならないレベルだろう。
このように、カナル型イヤホンに求められるユーザビリティ(って言い方で合ってるのか?)を高いレベルで有しているテノーレだが、肝心の音質の方はどうかというと、これまた相当良い。
この価格帯のイヤホンだと、音が割れたり歪んだりと、根本的なところで難があることが多いのだが、テノーレにはそれがあまりない。粗のないキレイな音が出る。
音域のバランスもよく、高い音から低い音まで万遍なく出ていると思う。ただ若干高音の響きにクセがあるかな、という印象。これは最近まで使っていたQ350の高音が良かったというのもあるかもだけど。
解像度(音の鮮明さ)も価格の割には良い方だと思う。さすがに高級機ほどではないが、スマホやポータブルオーディオで音楽を聞く分には充分だろう。
そんなバランス重視でありながら、結構ノリの良い軽快な音が出るので、単純に楽しく音楽を聞ける。ロック、ポップス、電子音楽などを聞くと楽しくなってくる。逆にピアノの曲なんかはちょっと向いていないかも。
ノリはいいのだが、重厚感にはちょっと欠ける。ハードロックなどをドカドカ聞きたい人には、バッソのほうがいいんじゃないかと思う。
まとめるなら、突出した長所は無いものの、音質・使いやすさ共に高水準のイヤホンであると言えるだろう。他のネットのレビューと同じような感じになってしまったが、実際そうなんだから仕方ない。
かつて「KOSS THE PLUG」を愛用していた自分にとって、こういうソツのないイヤホンは愛着が湧きにくい傾向があるのだが、ここまで完成度が高いと、持っているだけで所有欲が満たされる。今もアルミ・カーボン複合筐体を指でくりくり弄びながらこの記事を書いている。そういうことするから壊れるんだって。
あ、KOSSで思い出したけど、円安のせいで「Porta Pro」などのKOSSのヘッドホン・イヤホンが値上げしたらしい。愛用していた身としては辛いものがある。壊れた時のために代わりのヘッドホン探さないと……(ヘッドホンスパイラル)。
http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20150219_689203.htmlav.watch.impress.co.jp
追記(2015/06/30)
デフォルトのイヤーピースがいまいちフィットしなかったので、SONYのノイズアイソレーションイヤーピース(Mサイズ)に付け替えた。
SONY ノイズアイソレーションイヤーピース Mサイズ EP-EXN50M
- 出版社/メーカー: ソニー(SONY)
- 発売日: 2011/12/10
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定番のイヤーピースだけあって、フィット感は抜群。すっと耳に差し込んだだけでベストなポジションに収まるようになった。
どうもこのイヤホン、単純な筒形をしているせいで、ケーブルを引っ張っただけで微妙にポジションが変わってしまうことが多い。シュア掛けしたらしたで上に引っ張られるし。もうちょっと耳の形に合わせたフォルムにしてもらえれば完璧なんだけど。
(一部画像はZERO AUDIO公式サイト:https://www.zeroaudio.jp/product_ZH-DX200-CT_01.htmlより引用)