時間がもったいないと知りつつコンプリートアイテム集めをしてしまう。それがアサシンクリードの魔力。恐ろしいね。

- 出版社/メーカー: ユービーアイソフト
- 発売日: 2014/12/11
- メディア: Video Game
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というわけでまだまだSteam版の「アサシンクリード ローグ」をプレイしている。
ゲームシステム的にはほぼ4と同じで、やることは変わらない。走り回って宝箱を開けて、敵兵を暗殺して、船に乗って敵船を撃沈して、動物を狩って皮を剥いで、艦隊をミッションに派遣して、時々ストーリーが挟まって、思い出したように現代編が始まって。
なのにプレイしてしまうのはなぜか。これはもう、なんていうか、散歩みたいなもんだよ。目的もなく(リアルの僕が)その辺を歩くのと、目的もなく(ゲーム内の僕が)ゲーム内を駆け巡る。一緒じゃないか。
いや、ちゃんとゲームの目的はあるんだけどね。でもプレイしている間は目的とか考えない。ただ思考を停止させて目の前のアイテムとか敵兵とか敵船とか動物を淡々と処理していく。プチプチ(エアキャップ)を潰していく作業や、あるいは節分の豆を食べる作業にも似ている。恒例行事という点でも。
面白いか面白く無いかで言えばまぁ面白いんだけど、うっかり時間が過ぎ去ってしまうのが不安。
時間の浪費であることはわかっているんだけど、でも人生にはこういう無為な時間も必要なのかも、なんて言って自分を正当化している。
そしてそんな自分のありさまをブログに書くことによって自分を客観視しようとしている。なんて健気なんだ。ははは。
なんてことを書いても誰も喜ばないだろうから普段は書かないんだけど、最近ブログを書く習慣が薄れてきてるから、こういう内容の無いことも書くことにしたんだ。読む人にとってはいい迷惑だ。
ってわかってるんだったらもうちょっとゲームの話をしよう。
今作の主人公・シェイは、元々アサシンだったのが、テンプル騎士団に裏切る。「3」の主人公・コナーの父親であるヘイザム・ケンウェイと同じパターンだ。
しかしだからといって「悪の道に堕ちる」みたいなストーリーかというとそうでもない。むしろテンプル騎士団にもいいやついるじゃん、的な展開になる。
シリーズ初期の頃はテンプル騎士団は完全な悪者だった。しかし新作が出て、ストーリーの時代が現代に近づくにつれて、自由を重んじるアサシン教団と秩序を重んじるテンプル騎士団は、どちらが悪でどちらが善とも言えなくなってきている。
そもそも一作目の時点で、こじつけが過ぎる陰謀史観とコテコテの勧善懲悪(歴代の独裁者はテンプル騎士団だったとか、有名な発明家はアサシン教団だったとか)がストーリーの根幹となっていたのだが、そのへんはゲーム的なお約束というか、エンタメ的な盛り上げ要素ということであまり疑問は持たずにプレイしてきた。
それが今さらになって「善悪って曖昧だよね」みたいな現実的正論を持ってこられても、少々戸惑ってしまうなぁ、というのがプレイヤーとしての本音だったりする。
しかしもっと本音の本音を言えば、上に書いたように思考を停止させてコンプリート集めに熱中させてくれさえすれば、ストーリーが右に動こうが左に動こうがわりとどうでもよかったりもするんだよね。それでいいのか。