PS4対応のコントローラー『ファイティングコマンダー for PlayStation®4 / PlayStation®3 / PC』。主にギルティギアなどの格闘ゲームに使用している。
基本的に格ゲーはアケステ派の自分だが、深夜のプレイ時にはやはり操作音の大きさが気になる。別に近所から騒音で苦情を言われたりするわけではないが、静かな中で大きな音を出すのはどうも集中できない。
そんな時は音の出にくいパッド型のコントローラーに手が伸びる。疲れにくいのでダラダラ長時間プレイするのにも向いているし。そして夜更かしして翌日エライことになるのだが、それはまぁ、自己責任。
というわけで愛用しているファイティングコマンダーだが、ちょっとばかり操作に不満がある。具体的に言うと十字キーの斜め入力が若干やりにくい。
購入当時の記事にも書いたが、特に左下方向にキッチリ入力するのが難しく、左や下になってしまいがち。ギルティギアで言えば「しゃがみ直前ガード」というテクニックが難しく、立ち状態になってしまう。テンキー表記で言うと2→1が2→1→4になる。しゃがんでるはずなのにスタンディッパーを喰らったり。
致命的というほどではないが微妙に困る状況なのでガマンして使っていたが、なるべくなら操作に違和感のないデバイスを使いたいもの。十字キーが改善されていると噂の新型『ファイティングコマンダーPro』の購入も検討していた。
そんな中、改造をすれば斜め入力を改善できるという情報を某掲示板でゲット。
その方法は「分解して十字キーの下に厚紙を挟む」というもの。過去にXbox360のコントローラーでも同じような改造を行った経験があるので、さっそくやってみることにした。
以下、改造手順を記すが、分解や改造はメーカーの保証が切れることになるので、例によって自己責任でお願いします。
改造手順
まず裏側8ヶ所のネジを外し、裏蓋を開ける。シールの色落ちに使用感が出ている。
次に基板の下側左右のネジを外し、LRボタンの基板も引き抜く。このとき慎重に引き抜かないとケーブルが断線してしまうので注意。同時にL1・R1ボタンも外しておくと失くす心配がない。
基盤を外したところ。右側にある円盤のようなものが十字キーのパーツ。
十字キーのパーツを外したところ。中央の突起がコマのように基板の上に乗り、四方の丸い突起で四方向のゴムスイッチを押すという原理。
よって、四方の突起とゴムスイッチの間に厚紙を挟めば入力に必要な押し込み量が少なくなり、結果的に斜め入力されやすくなるという発想。
厚紙をセットしたところ。中央に突起を通す穴を開け、斜め方向の切れ込みに合わせた形状にカットする必要がある。
今回はお試しということで適当なサイズにカットしたが、本来はもっとキレイに切るべき。
ちなみに今回使用した厚紙は、新潮文庫夏のキャンペーンのオマケに貰った紙製のしおりを使用している。だって新潮文庫はしおりヒモがついてるからしおり要らないし。
あとは元通りに組み立てるだけ。裏蓋をハメる時にLRボタン用の基板をL2・R2ボタンの下に差し込むのが難しいので注意。
改造後の使用感
で、改造の結果、少なくとも自分の感覚ではかなり斜め入力は改善されたと思う。
厚紙によって十字キーそのものが以前よりもせり出した形になるため、少ない力で斜めに入れられるようになった感じがある。
というか斜め以前に根本的な操作性そのものがアップしているかもしれない。よりクリック感がはっきりしているというか。
ただ上記の「しゃがみ直前ガード」がやりやすくなったかというと微妙なところ。2→1が4に滑ってしまう現象はあまり変わっていない気がする。となると原因は単に自分の操作精度の問題ということだろうか。精進せなあかん。
それと十字キーの厚みが増すということはゴムスイッチや基板に伝わる力が強くなるわけで、その分故障する危険性も増すかもしれない。ソフトタッチを心がけようと思う。格ゲーでそれって無理じゃね?
追記(2020/02/01)
現在は厚紙の代わりにプラスチック板を加工したものを使用している。
ホームセンターで買った0.5mm厚のプラスチック版を、100円ショップで買ったコンパスカッターで適切なサイズに丸くカット。同じく100円ショップで買った千枚通しで中心に穴を開けてはめこんだ。より操作性がタイトになった(気がする)し、見た目も美しいのでオススメ。