rh日和(仮)

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Amazonプライム・ビデオの番組『有田と週刊プロレスと』が面白い

 Amazonプライム・ビデオで配信されている番組『有田と週刊プロレスと』が面白い。最近Amazonプライム・ビデオの話ばかりしている気がするが、実際たくさん見ているんだからしょうがない。既にシーズン3まで配信されており、今さら紹介するのも遅いかもしれないが、良いものは良い、ということで。

 プロレス大好きなお笑い芸人有田哲平が、一冊の週刊プロレスを元にひたすら語る。ただそれだけのバラエティ番組。なのにそれが抜群に面白い。

 なんといっても有田が持つ抜群のトーク力と膨大なプロレス知識が面白さの最大の要因だろう。30年も前の試合を、まるで今見てきたかのように語れるのは彼ならでは。裏方で交わされていたであろう会話を想像のみで再現する様はまるで一流の落語を聞いているよう。

 番組を観ていて感じるのが、プロレスにとってストーリーというものがいかに大切か、ということ。

 いわゆるブックに書かれたリング内のストーリーと、そこから生まれるリアルな人間関係のストーリー。それらが絡み合って生まれる無数のストーリーがプロレスの魅力であり、「語り」という形式との相性の良さに繋がっているのだろう。

 実際の試合などの映像は一切使わず、たまに写真が出てくるのみ。それなのに惹きつけられてしまうのは、プロレスが持つストーリーの力と、有田の語り手としての力量あってのことに違いない。


 なんて小難しいことを言わずとも、誰もが笑って楽しめる内容になっている。実際、プロレスは知らないけどこの番組は観ている、という人も多いらしい。僕自身も選手の情報は少し知ってるけど積極的に試合を見たりはしない、という程度の知識しかないし。

 番組の締めは、週刊プロレスから学べる人生の教訓が語られるのがお決まりとなっている。

 だいたいが他愛ない話なのだが、たまに本当に良いことを言ってくれることもある。

 最近で心に沁みたのが、シーズン3でのヒクソン対高田戦の教訓。どんなに辛い経験をしても、2回目はそれほど辛くなくなるよ、と。リアルな人間の生き様を通した教訓は重みが違う。まさにプロレスは人生