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PS4ゲーム『Marvel's Spider-Man』をプレイ 最高に楽しいヒーローアクション

 PS4のアクションゲーム『Marvel's Spider-Man』をプレイ。久しぶりにブログの更新が滞るほどゲームにハマってしまった逸品。

【PS4】Marvel's Spider-Man

【PS4】Marvel's Spider-Man

 マーベル好きでオープンワールドゲーム好きな自分にとっては是非やりたいゲームではあったのだけれど、シングルプレイのゲームはなるべく値段が下がってから遊ぶことにしているのでしばらくガマンしていた。

 そろそろ買いどきかな、と思ってパッケージ版を3500円くらいで買ったんだけど、つい先月廉価版が出てダウンロードでも4000円ほどに値下がりしたのでそっちを買えばよかったと軽く後悔した。


 プレイしてとにかくまずなによりも素晴らしいと感じたのが本作のアクション。もう最高。ほんとに最高。3回くらい言うほどに最高。

 スパイダーマンの代名詞である、クモの糸に捕まって振り子のように移動する「ウェブスイング」を完全再現。浮遊感と疾走感が素晴らしい。

 実写並みのクオリティで再現されたマンハッタンをウェブスイングする気持ち良さは、オープンワールドゲーム史上最高に楽しいマップ移動かもしれない。全部のオープンワールドをやったわけじゃないから断言はできないけども。

 グラフィックも技術の進歩をビンビンに感じさせる最先端レベルで、特に路面の照り返しやアーマースーツの反射など光の描写が美しいと感じた。


 戦闘パートもシステムは複雑だが慣れると爽快。敵のタイプに合わせて格闘やガジェットを使い分けることでスタイリッシュに立ち回れる。

 レベルを上げたりサブミッションをクリアすることでスーツやガジェットをアンロックすることができ、戦闘の幅が広がっていく。

 以前から「デビルメイクライみたいな戦闘システムのオープンワールドゲームがあったらなぁ」と妄想していたが、それにかなり近いレベルだと思う。方向性の違いとして、本作はボスとの戦闘が少なめで集団戦が多い。


 個人的に素晴らしいと思うのは、どちらもそれなりに複雑な操作系であるにも関わらず移動と戦闘が完全にシームレスなこと。モードチェンジのような要素は無く、移動から戦闘、戦闘から移動へスムーズに移行できる。

 相当研究と改良を重ねて作り上げたシステムであろうことは想像に難くなく、もはや一種の発明に近いレベル。


 スパイダーマンとヴィランの対決、そして彼のピーターとしての仕事や恋愛模様を描くストーリーも秀逸。

 さすがに世界最高峰である昨今のマーベル映画ほど凝った演出とはいかないが、実写ドラマクラスには達していると言っていいと思う。

 個人的には『MARVEL VS. CAPCOM 3』という格闘ゲームでよく使っていたキャラのタスクマスターが登場したのが嬉しかった。もう7年前か……。

rhbiyori.hatenadiary.jp



 とにかくなによりも「動かしていて楽しい」という点において、今までプレイしたゲームの中でもトップクラスの満足感だった。

 ただ本作は戦闘の難易度がやや高く、イージーモードでも難しいという声がネットのレビューなどでも散見される。

 ゲーマー的には「この敵はこの装備とコンボで倒そう」と戦術を考えるのが楽しいんだけど、アクションが苦手な人にとってはやや苦痛かもしれない。場合によっては移動すら難しいor面倒と感じる人もいるだろう。

 ワンボタン連打で移動や敵を倒せるモードがあれば、もっとゲームとしての裾野が広がった可能性はある。とはいえ、複雑な操作を使いこなしたときに得られるスパイダーマンとの一体感が、このゲームの面白さの結構な割合を占めているので、あまりに簡単だと単調なプレイフィールになってしまいそうなのが痛し痒し。


 もうちょっと戦闘に関して言うと、敵の位置が背景に紛れる、倒した敵とそうでない敵の判別が難しい、画面外にいる敵がガンガン攻撃してくるなど、全体的に敵の位置が把握しにくいのがマイナスに感じた。一応、スパイダーセンス(敵の攻撃が近づくと赤い光が出る)やレーダーなど敵把握のためのシステムはあるが不十分。

 他のゲームのように常に敵をハイライトしたり、敵がいる方向を視覚的に表示する機能(メタルギアソリッド4に似たシステムがある)が欲しい。スパイダーセンスっていう設定があるんだから違和感は無いし。この辺は続編に期待といったところ。