アクションゲーム『デビル メイ クライ5』をプレイ。Days of PlayのセールでPS4ダウンロード版を購入。
- 出版社/メーカー: カプコン
- 発売日: 2019/03/08
- メディア: Video Game
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デビルメイクライシリーズは第一作目からのファン。ダークな世界観。シビれるサウンド。ムダにかっこよすぎるアクション。そしてなにより並み居る悪魔をなぎ倒し、胸に大剣をぶっ刺しても平然としているドエライ男ダンテの魅力にすっかり心酔。そのハマりっぷりは当時作ったガラケーのメールアドレスに「dmc」という文字列を入れたほど。
rhbiyori.hatenadiary.jp
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全作プレイ済み……と言いたいところなんだけど2とDmCは未プレイ。前評判に踊らされて。いつかやりたいけどDmCは最新機種に対応してないんだよね。
『ダークソウル』や『隻狼』が「敵の攻撃を防ぐ手段を学習するゲーム」だとしたら、デビルメイクライは「自キャラのより強い攻撃手段やコンボを練習するゲーム」といった側面が強い。もちろんデビルメイクライにも学習要素はあるけれども。
真逆のように見えるけど、「プレイヤー自身が上達する喜びを味わえるアクションゲーム」としてはわりと近いものがあるハズ。
ちなみに自分の腕前はスーパープレイ動画のようなリアル悪魔級……とは行かず、難易度デビルハンターでもボス戦はコンティニュー必須な程度の平凡なものである。それでも楽しめるいいゲームなんです。
で、最新作の5。正直もう新作は出ないんじゃないかと思っていたのが、待望の最新ハードでの登場ということで期待が高まった。
そして結論から言えばかなり期待通りの出来だった。
最新機種ならではの美麗グラフィック、やたらとはっちゃけたアクションを堪能できるムービー、過去作の要素を引き継ぎつつ新要素を加えたアクションなどなど、デビルメイクライシリーズの名に相応しいクオリティ。
ストーリー面ではこれまで以上に人間ドラマが細かく描かれている印象。主人公3人の行動原理「は(ココ重要)」キッチリと示されるので、プレイして感情移入がしやすかった。
ここまで個人の心理描写をしっかりやれるようになったのはグラフィック精度が上がってキャラの細かい表情を再現できるようになったおかげもあると思う。髭面がよりワイルドになったダンテ、前作のゲームっぽいホスト風イケメンから比べてグッと人間らしくなったネロなど、容貌の変化もスムーズに受け入れられた。
またこれまではシリーズ各作ごとのストーリー的な繋がりはあまり描写されず、プレイヤーが想像で補ってきた部分が多かったのが、今作ではむしろその繋がりの部分がより細かく描かれいままで謎だった部分にバシッと答えが出された。ファンサービスとしては満点。
過去作へのセルフオマージュも豊富で「そこから拾ってくるの!?」と驚くこともあり、本作をシリーズの集大成にしようという製作スタッフのが心意気が感じられた。
そんなわけで期待通りだった本作だけど、期待を大きく超えたか、というと100%イエスと言い切れないのが今のところの感想。以下その理由。
- ネロとダンテのアクションは全作4からの流用が多く、やや新鮮味に欠ける。
- ステージが魔界風の殺風景な場面ばかりで少々単調に感じる。クオリティが低いわけじゃないけど、変化に富んでいた4と比べるとやや見劣り。
- 登場キャラも過去作で出た人物か、その関係者ばかり。
- ラスボスについて。一応ネタバレのため詳しいことは伏せておくが、「まぁそうなるよね」感が強かった。
あくまで「ちょっと」であって、露骨な縮小再生産とかではもちろん無い。むしろシリーズファンのツボはキッチリ抑えているので、このゲーム単体としては見るなら間違いなく良作。
なんだけど、スタイリッシュアクションというジャンルを築き上げたシリーズであるだけに、もう少し革新的な要素があったら大満足だった。贅沢なのはわかっているけども。「限られた予算の中でメチャクチャがんばった」と感じてしまったのは海外の超大作タイトルと比べてしまっているからかもしれない。
もうちょっとストーリーのことを言うと、主役の3人と比べてラスボスの行動が結構場当たり的に感じられた。そもそもからして力を手に入れて何をしたいのかよくわからないキャラなので仕方ないんだけども。序盤でやった悪行に対する落とし前もシナリオ的に無かったように見えた。
しかしもしラスボスが本作で起こることをあらかじめすべて予想し、悪行の落とし前もキッチリ用意してあったのだとしたら、逆に本作のエンディングはかなり納得度が高くなる。最後にネロがああなるために事を起こしたことになるわけだから。
でも自分に見落としが無いとすればそういった描写は存在しなかったハズ。どうやら小説が出ているらしいので、そっちを読めばなにかわかるかもしれない。内容としては前日譚らしいけど。
Devil May Cry 5 -Before the Nightmare- (角川スニーカー文庫)
- 作者: 森橋ビンゴ,カプコン,つよ丸
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2019/03/01
- メディア: 文庫
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と、なんだかんだ書いたけど、気がつけば新しく追加されたトレーニングモードの「ヴォイド」でエネステを2時間ぶっ続けで練習したりしている。要するにハマっている。ファンとしては最新機種で新しいデビルメイクライを遊べるだけで満足。それが良作だったんだから大満足である。
スピーディーなアクションゲームをやってみたい人、悪魔も泣き出すカッコ強い男達の活躍を見たい人はぜひプレイしてみて欲しい。あとカプコンさんはいち早くスペシャルエディションを作ってください。お願いします。