rh日和(仮)

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EVO2019配信で「NEW GUILTY GEAR(仮)」の発表を観た感想

 EVOLUTION 2019で格闘ゲーム「ギルティギア」シリーズの新作、仮タイトル「NEW GUILTY GEAR」 が発表された。うれしい。うれしみが止まらない。

www.arcsystemworks.jp

 久しぶりの新作発表で思い起こされるのは2013年のこと。当時もギルティギアシリーズは長らく新作が出ていなかった。

 正確に言うと「ギルティギア イグゼクス アクセントコア プラス(ACPR)」(コレに限らずギルティギアシリーズはタイトルが長い)が2012年に稼働してはいたが、それは2006年稼働の「ギルティギア イグゼクス アクセントコア(AC)」のバージョンアップ版のような位置づけだった。

 最近のゲームに例えるならACにダウンロードコンテンツを足したものがACPRという感じ。あるいはスマブラのバージョンアップ数回分+キャラ追加2人くらいの変化といえばわかるだろうか。

 さらに2006年から2013年の間にギルティギアのメーカーであるアークシステムワークスは「ブレイブルー」という別の格闘ゲームタイトルを開発しアップデートを続けていた。

 これは自分の主観かもしれないが「ギルティギアもうなの終わりかも……」という空気が薄々漂っていたように思う。


 (追記(2019/09/22):あーくれぼ2013の大会は生中継していなかったらしいので以下の記載は記憶の捏造の可能性が大です。多分大会後に公開されたPV動画を観たんだと思います。大丈夫か俺の記憶。)

 そんな運命の2013年。それは「あーくれぼ」というアーク公式大会の決勝後。ネットで生中継を観ていた自分の目の前に、突然ある映像が流れた。


Guilty Gear Xrd -SIGN- Trailer #1

 ギルティギア。新作。まったく新しいグラフィック。まったく新しいサウンド。そしてお馴染みのライバルキャラクターであるソルとカイの2人が向き合っている。

 やった! 新作だ! すごい! グラフィックすごい! 前は2Dドット絵だったけど、今度はまるでアニメみたいな2Dだ!

 と、思った瞬間、2人が振るった剣が交錯し。

 なんと2人を捉えたカメラのアングルがグルっと回転したのである。まる映画「マトリックス」のバレットタイムのように

 えっっっっっ??????

 アタマが真っ白になった。3Dなの? 見た目は2Dなのに? なんで? 魔術なの? もしくはトリック?

 それは魔術でもトリックでもなくアークシステムワークスが開発した新しい映像技術だった。それ以前にもポリゴンを2Dイラスト風に見せるトゥーンレンダリングなどは存在したが、言わばそれをさらに推し進めた「3Dポリゴンをセルアニメのように見せる」という手法だった。

 あの瞬間の衝撃は今でも忘れられない。ファンであるほど「ギルティギア=2D」という先入観を持っていること利用した、いわば最高のサプライズでありプレゼントだった。おそらく人生における「映像を見て驚いた経験」のナンバーワンであり続けると思う。


 その新作「ギルティギア イグザード サイン」は2014年に稼働開始し、シリーズを重ねてきた。

 しかし2017年を最後にまた新作が出なくなってしまった。その理由としてアークが上記の「3Dポリゴンをセルアニメのように見せる手法」を評価され、他社IPであるドラゴンボールやグランブルーファンタジーの格闘ゲームを開発するようになり、ギルティギアの開発に手が回らなくなってしまったためではないか、という噂がささやかれていた。

 いわばギルティギアのために作った技術のせいで、ギルティギアが作れなくなってしまった、と。あくまで噂ではあるけれども。

 ドラゴンボールの格闘ゲームは「アニメ3Dビジュアルの完成形(Wikipediaより)」と評されるほどの名作だった。来年2月に発売予定のグランブルファンタジーの格闘ゲームは予約開始と同時にAmazonの予約ランキング1位となったらしい。自分もドラゴンボールをプレイしたし、グランブルーファンタジーも遊ぶ予定だ。

 でもファンとしてはやっぱりギルティギアの新作がやりたい。アークの事情もわかるけども。そう思いながら気がつけばギルティギアのオンライン対戦に戻っている自分がいた。


 そして2019年。先日のEVO 2019のネット観戦をエンジョイしていた自分の前にギルティギアの生みの親、石渡太輔氏が現れ、その映像が始まった。


New GUILTY GEAR Teaser Trailer at EVO2019

 交錯する赤と青の2本の剣。その瞬間、会場の観戦者のほとんども、そして僕もそれがギルティギアの新作トレーラーであることを理解した。

 剣を取るのはもちろんソルとカイ。アップになった剣と擦れる火花が、さらなるグラフィック技術の向上を伝えてくる。

 コスチュームが変わった2人の全容が映し出され、あの時のようにカメラが回転し、あの時のように剣を交える。

 確かにグラフィックの精細度は上がっている。でもそれだけじゃない。なんだかものすごく滑らかに動いている! 専門的な用語で言えばフレームレートが上がっているのである。

 「3Dポリゴンをセルアニメのように見せる手法」は、その性質上膨大な作業量が必要らしく、実際のセルアニメのようにある程度コマ数を落として表現するのがこれまでの通例だった。

 しかし今度の新作は、まるで一般的な3DCGのようにスムーズに動いている。一体どうやって? また新しい技術を開発したのか? それは今後明らかになるんだろう。


 まるで2013年の発表を再現したかのようなサプライズ。やってくれるぜ石渡さん。こういった粋さはゲームそのものにも反映されていると思う。

 新作は2020年発売予定で具体的な発売日は未定。タイトルも仮のものなので、まだ開発中の段階なのだろう。

 でも待ちます。なにせこっちはも何年も完全新作を待ち続けた経験があるので。なにより待つだけの価値があるゲームなので。

 あ、でもできれば今出てるREV 2のアップデートもしてくれたら嬉しいです。ついでにアンサーを激強にしてくれたらなお喜びます。そんな欲望をだだ漏れさせたところで今日の記事は終わり。

【PS4】GUILTY GEAR Xrd REV 2

【PS4】GUILTY GEAR Xrd REV 2