アニメ「GRANBLUE FANTASY The Animation」がAmazonプライムビデオに追加されたのでさっそく観た。今回追加されたのが第一期で、10月から第二期が放送予定。
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今年に入ってグラブルを本格的に始めた自分。特に期待せずに観始めたアニメだったが予想以上に良かった。
自分が思うゲームとしてのグラブルの良さは「世界観」「音楽」そして「キャラクター」の3つ。その3つの良さがアニメによく落とし込まれていた。
一方でストーリーに関しては、ゲーム本編の方は正直言ってクオリティが高いとは言いがたい。少なくとも一流のプロがシナリオを書いているとは感じられない部分が少々ある。原作にあたる部分をゲームで読み返してみても改めてそう感じた。
これに関しては質より量が求められるスマホゲームの特性上仕方ない部分もある。近年のシナリオは質が上がっているし。ちょっと余談になるが、新規プレイヤーが最初に触る部分なんだからリメイクしても良いんじゃないかと思う。今後も長期的にサービスを続けるのであれば。
そんな不安なストーリーだったが、アニメではかっちりした無駄のないものになっており、終始違和感なく観ることが出来た。
その最たる例は「迷子になったオルキスを連れ回す」という冗長な展開がまるごとカットされていたこと。個人的に一番気になっていたラカムの「一度墜落しただけで心が折れる激弱メンタル」なエピソードも「なぜか艇が飛んでくれない」という筋書きに変更されていた。敵勢力のやり口が回りくどいのは相変わらずだが気にならないレベルにはなっている。
そのようなアニメ化によるブラッシュアップによって、往年のファンタジーRPGらしさを前面に押し出した原作が、逆に今どき珍しい(ゲーム的ファンタジーとしての)王道ド真ん中な良作アニメに生まれ変わったと言えるんじゃないだろうか。あまりにも豪華すぎるキャストの力演と、実績あるアニメーション制作がそれを後押ししている。
他のアレンジについて言うと、ルリアの内面を描くエピソードに話数を割いたのは大変良かった。これだけでもアニメ化した価値が十分にある。
原作ではヒロインとしてはかなり影が薄かった(ガチャゲーなのに最初から仲間にいるという不利がその主な理由だと思う)ルリアが冒険する意義を見つけたことで、一気に物語が推進力を得た。アニメにとどまらず、グラブルというコンテンツ全般におけるルリアの存在感が増したのではないかと思う。
12話のゲストキャラ大量投入シーンも良かった。自分は「全員集合して戦うシーンを見るとなぜか泣いてしまう」という奇病に冒されているのだが、このシーンでもおもわず涙がこぼれた。ちなみに今までで一番泣いた作品はアベンジャーズエンドゲーム。
原作知らない人が置いてけぼりじゃないか、と怒る意見もネット上で見受けられるが、「なんかかっこいいキャラがいっぱい出てきた」で済むからそれほど問題ないんじゃないかと思う。むしろ原作知ってる人ほど怒っている印象。
そんなわけで思いがけず楽しめたグラブルアニメ。第二期はリアルタイムでチェックしたい。古戦場回りたいけどモンハンとオーバーウォッチが楽しくて……。そんな感じで今日の記事は終わり。
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