rh日和(仮)

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悪魔娘勧誘パズルゲーム『Helltaker』をプレイ Steamで無料

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https://store.steampowered.com/app/1289310/Helltaker/
 Steamで無料のパズルゲーム『Helltaker』をプレイ。

 それまで遊んでいたゲームが一段落ついたので、Steamを漁っていたら見つけた本作。

 Steamのレビュー評価が「圧倒的に好評」、カジュアルなパズルゲームっぽい、しかも完全無料、というわけで早速プレイ。対応言語は英語のみだが、有志作成の日本語化パッチが存在している。

 で、結論から言うと、ハマりました。かなーりハマりました。スゴくいいゲームです。


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https://store.steampowered.com/app/1289310/Helltaker/
 ゲーム内容は見下ろし画面でブロックを動かす、いわゆる「倉庫番」に近いもの。ステージごとに行動可能な回数があらかじめ決められており、その数字が0になる前にゴールを目指す。

 簡単すぎず難しすぎないちょうど良い難易度で、ステージ数はギリギリ2ケタくらいでボリュームはかなり少なめ。よほどパズルに詰まらなければ2時間かからないでクリアできると思う。自分は全ステージ自力でクリアまで1時間半ほどだった。

 パズルゲームとして見た本作は「それなりに良くできた無料のカジュアルゲーム」といった感じ。しかしこのゲームの真骨頂はその先にある。



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https://store.steampowered.com/app/1289310/Helltaker/
 ある日、地獄の悪魔を集めてハーレムを作る夢を見た主人公。その夢を現実とすべく(どうやってかわからないが)地獄へ向かい、悪魔(一部例外あり)をスカウトしていく、というストーリー。

 その悪魔たちは全員女性の姿をしているのだが、それがもうとにかくめちゃくちゃカワイイのである。

 カートゥーン調がベースのイラストなのだが髪型や顔立ちによるキャラ付けは日本の萌えアニメに通じるものを感じる。立ち絵だけでなくステージ画面のデフォルメ絵もキュートで動きが可愛い。

 見た目だけでなく性格も一人ひとりが個性的。恋に恋する猟奇的なモデウス、3人1組の犬耳ケルベロス、ゲームオタクで無愛想なマリーナ、尊大ツンデレのルシファーなどなど。

 ステージのクリア時や、ヒント機能を使うと会話シーンが繰り広げられるのだが、それがまた彼女たちの個性を引き立てている。うっかり会話の選択肢を間違えただけでサクッと主人公をキルしてくるあたりの悪魔的な感じもまた魅力。

 ストーリーパートのノリはほとんど美少女ゲーム。ハーレムものと聞くと男性本位のストーリーなんじゃないかと敬遠しそうになる人もいるかもしれないが、悪魔娘たちの行動原理は「地獄にずっと居るのも退屈だし、なんか楽しそうだからついていこう」的なノリがほとんどなので、ご都合主義な印象は無かった。


 インディーズゲームである本作のメイン開発者はポーランド出身のイラストレーターとのこと。

 DLCのデジタルアートワークによると「スーツでビシッと決めた悪魔男子モノはいっぱいあるのに、悪魔娘モノがあまりにも少ないので自分で作った」らしい。

 DIY精神でゲーム一本作っちゃうとは……(驚愕)。つーかそもそも世の中に悪魔男子モノがいっぱいあることを知らなかったよ。海外では流行ってるんだろうか?

 どのキャラもシックなスーツスタイルであるがゆえに、このテのゲームには珍しく露出度はかなり控えめ。にも関わらずキャラクターデザインによってフェミニンな魅力が存分に表現されており、そのテのものが好きな方々も満足できること間違いなし。本作をキッカケに「スーツ悪魔娘萌え」に目覚める人が出そうなレベル。まさに開発者の思う壺だ。


 そんな悪魔娘の魅力を誰でも心ゆくまでエンジョイできるように、なんと本作にはパズルをスキップしてステージをクリアできる機能がついている。超親切。

 ただし最終ステージはスキップ不可能な上、いろいろあってかなり頑張る必要がある。

 自分は当初、全ステージを自力でクリアしようとがんばったのだが、ヒント会話で「さっさとスキップしてハーレム作っちゃお」的なメタ発言を頂戴したので、先にスキップでストーリーを観てから後でじっくり時間をかけてパズルを解くことにした。そりゃー悪魔の誘惑には勝てないよ。


 DLCのデジタルアートワークがについてだが、ゲーム内の隠し要素を全てクリアすることで無料でダウンロードが可能となる。その旨は販売ページにも書かれている。クリア画面を良く見ましょう。もし自力クリアした上で、さらに開発者への応援やお布施がしたい人は購入するべし。

 さらにデジタルアートワークにはゲーム内に登場するパンケーキのレシピがマンガとして付属している。前代未聞。どうも開発者の得意料理らしい。

 薄焼きなのでパンケーキというよりクレープに近い見た目をしているが、パンケーキは英語、クレープはフランス語なのでそのへんの言語的な違いもあるのかもしれない。

 実際に作って食べながらプレイするのも一興だろう。簡単そうなのでそのうち自分でも作ってみたい。


 クリア後も本作を堪能すべくネット漁りをしてみたところ、どうやらこのゲーム、既にSNSやイラストサイトを中心にプチブレイク中。ほぼ口コミだけでここまで人気が出たのはスゴイ。

 続編や拡張版があればさらに人気が爆発しそう。既存キャラを掘り下げてほしいので、「人間界に飽きて地獄に帰っちゃった悪魔娘に再び会いに行く」みたいな感じでお願いします。ともあれ続編だろうがそうでなかろうが、次回作には大いに期待したい。