rh日和(仮)

モノ、ゲーム、PCなどについてのブログ。

『Katana ZERO』をプレイ スタイリッシュ・バイオレンス・サイバーパンク・サムライ2Dアクション

f:id:rhbiyori:20200704230145j:plain
https://store.steampowered.com/app/460950/Katana_ZERO/?l=japanese

 今年のSteamセールで買ってプレイしたゲームその2。『Katana ZERO』の話。

store.steampowered.com

 ドット絵の2Dアクション。サイバーパンクな世界で元兵士のサムライ暗殺者「ドラゴン」となりターゲットを狙う。属性盛り盛りである。サムライ好きの自分にはたまらない。ハードボイルドなキャラクター性もグッド。

 購入前は「いかにも自分好みっぽいけど実際にその通りだろうか」と、逆にどストライク過ぎて疑心暗鬼になったりもしたが、実際遊ぶと期待を遥かに超えてきました。

f:id:rhbiyori:20200704230309j:plain
https://store.steampowered.com/app/460950/Katana_ZERO/?l=japanese

 敵の攻撃が早く難易度はシビアだが、同じエリアを即座にリトライできる。いわゆる「死にゲー」。戦闘アクションは刀による「攻撃」と無敵時間のある「回避」、アイテムを拾って「投げ」つける3種類が基本で比較的シンプル。

 さらに主人公は体感時間を遅くするスロー能力を一定時間発動できる。コレを駆使して敵の攻撃を避けたり、銃撃を弾き返すのを簡単にできる。弾き返し自体はスローを使わなくても可能なのだが、他のゲームに比べて敵の銃弾がかなり速いのでタイミングはシビア。

 繰り返しステージに挑戦し、ジャンプ、攻撃、回避、投げ、弾き返しのタイミングを組み立てていると、まるでアクション映画の殺陣のようにスタイリッシュが自然にできるようになり、ものすごくキモチイイ。

 主人公は予知能力を持っており、プレイヤーのミス=シミュレーションの失敗という設定になっている。エリアをクリアするとスロー無しのリプレイが再生されるので、満足感が倍増させてくれる。ちょっとテンポが悪いかな、とも感じたが、設定でオフにすることも可能。さらにこの予知能力はストーリー(特に演出)とも密接に関わってくる。


f:id:rhbiyori:20200704230515j:plain
https://store.steampowered.com/app/460950/Katana_ZERO/?l=japanese
 見た感じはドット絵でシンプルそうなのだが、バイオレンス表現がかなり多め。

 主人公が敵をバッタバッタと斬り捨てるたび血しぶきが上がる。ストーリー演出では手足が落ちたり、ドラッグによる酩酊シーンまである。もしリアルなグラフィックだったら18禁は免れなかっただろう。

 よくコレをSwitchに移植できたなー、などと感心しながらWikipediaを読んでいたところ、オーストラリアとニュージーランドでは一時的に販売禁止にまで至ったらしい。

 そんなハードな世界観に加え、現実感覚、時間感覚の変容を巧みに描いた映像描写は大変素晴らしい。あまり品の良い言い方ではないかもしれないことを承知で言うならば、映画に匹敵している。こういうゲームがある限り業界の未来は明るい。

 チャプター選択にVHSビデオが出てきたり、BGMは主人公がラジカセで聴いている設定だったりと、レトロアイテムの使い方も上手い。

 ストーリーは謎を残したまま「To be continued」で終わる。続編にも大期待。


f:id:rhbiyori:20200704231438j:plain
 スピーディーなアクションにすっかり魅了された自分は、クリア後に開放されるスピードランモードもちょっとやりこんだ。

 タイムを縮めようとすると、最終的には走るより速い前転回避を繰り返しながら敵に近づきアイテムをぶん投げるスタイリッシュコロコロ遠投アクションゲームと化す。一発クリアできると楽しすぎてサイコーにクレイジー。

 ノーマルモードの各ステージでブロンズ以上までは達成できたが、全ステージ通しでタイム短縮を狙うところまでは至らず。そこまでアクション上手いわけでもないので。

 自分はコントローラーを繋いでプレイしていたのだが、YouTubeで上級者のスピードランを見たところ、どうやらこのゲームはキーボード&マウスでプレイしたほうが理論上は有利っぽい。前に移動しながら後ろを斬ったりアイテムを投げたりできるため動きの幅が単純に広がるハズ。

 しかし実際にやってみるとマウスで敵を狙うのが相当難しく、すぐに断念してしまった。その手の操作によほど慣れていないと厳しいと思う。真の「ドラゴン」を目指すなら挑戦してみるのもいいかも。