rh日和(仮)

モノ、ゲーム、PCなどについてのブログ。

Reventureをプレイ ギャグ・パロディ満載のマルチエンディング2D探索アクション

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https://store.steampowered.com/app/900270/Reventure/?l=japanese

 Steamサマーセールで買って遊んだゲームその3『Reventure』の話。

store.steampowered.com

 2Dマップ探索型アクションゲーム。数あるドット絵ゲームの中でもかなりミニマルなグラフィックが特徴で、主人公は目測で8×8ピクセルくらい。

 マルチエンディングなのだが、エンディングのルートはどれも良い意味でどうかしているものばかり。敵にやられてエンディング、うっかり石につまづいてエンディング、うっかり味方の兵士を殺してしまってエンディング、などなど。エンディングで表示されるテキストも軽妙で洒脱。

 そもそも「勇者となって魔王を倒しプリンセスを助ける」という筋書き自体がテレビゲームにおけるお約束のパロディとなっているあたり、製作者がおふざけを隠そうともしていないのがわかる。方向性はかなり違うが、個人的には昨今本邦で流行の「異世界もの」にも似たセンスを感じる。


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https://store.steampowered.com/app/900270/Reventure/?l=japanese
 そんな、「意図して作られたタイプのバカゲー」臭が漂う本作だが、ゲームとしての作りはフツーにカッチリ良く出来ていたりするから侮れない。

 マップ内には「剣」「盾」「フックショット」「爆弾」など、ゼ○ダの伝説感があるアイテムが置かれており、これらを手に入れてプリンセスを目指したり目指さなかったりしつつエンディングを開放していく。

 アイテムは持てば持つほど有利というわけではなく、所持数が増えるほどジャンプ力が低下し行動範囲が減ってしまう。なのでアイテムの取捨選択をしつつエンディングを予想してマップを踏破する、パズル的な楽しさを味わえる。マップの各所にはランダムでエンディングへのヒントも落ちている。

 エンディングを見たらスタート地点からやり直しになるのだが、一部のプレイ状況はマップ上に引き継がれ、アイテムが増えたりショートカットが出現してルートが増えていく。

 また特定のエンディングを見ることで主人公の見た目が変化する。上記の通り大半のエンディングがギャグ漫画じみた展開になるため、その見た目もシュール極まりないものが多い。

 合計100個のエンディングを開放し、真のエンディングを見ることでゲームクリアとなる。
 

 ライトな見た目に反してなかなかブラックなジョークが多いので、Switch版をお子様に遊ばせる場合などは注意が必要かと。得てして子どもの方がそういうのを好むものではあるけれど。そもそもギャグ・ジョーク自体が人を選ぶものなのでそのへんで好みが分かれるだろう。

 毎回スタート地点からやり直しになるため、その度にアイテムを集め直すのが少々面倒だったりもする。一時セーブ機能くらいは欲しかったが、ゲーム性の都合で実装が難しかったであろう事情もわかる。

 逆にその「死んだらやり直し」感がレトロゲームらしい味わいになっている面もあると思う。気長にまったりやるゲームだと思えばちょうどいい。

 基本的にアクション要素は低いのだが、一部で若干理不尽気味な細かい操作を要求される場面がある。もうちょっとなんとかならんかったのか、あの積むやつ。

 終盤の一部のテキストが日本語されていなかった。アプデで追加された箇所で翻訳が追いついていないのだろうか?


 自分は100%エンディングまで自力でクリア。ヒントを貰えるアイテムの使い方がわからないまま90個くらいまで解いたので結構苦労した。

 これまでに似たようなギャグ系のゲームは色々プレイしてきたが、パロディされているゲームが最新タイトル(「フ○○○○○○」や「セ○○○」)になっているあたりに「あぁ、ちゃんとゲーム業界は進歩してるんだな」と妙な安心を覚えてしまった。多分製作者はかなりの若者だと察せられる。