rh日和(仮)

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MHW:IB日記 マスターマム・タロトのソロ討伐の面白さから考える、今後のモンハンに期待すること

 ここしばらく『Bloodborne』をプレイしていたのだけれど、ホラーが怖い(同語反復)ので探索が進められず、代替となる似たようなアクションゲームとして『モンスターハンターワールド:アイスボーン』を起動。

 特に狩りたいモンスターもいなかったので、未討伐だったマスターランクのマム・タロトを狩ってみた。

 そしたらスゴく楽しい。ちゃんと向こうの攻撃にスキがあってターン制してるし、ダメージの数値が大きいので爽快感がある。

 配信直後にも2、3回挑戦したんだけど、その時はソロ向きじゃないと感じたのでクリアせずに放置していた。

 それがちゃんと向き合ってみたらこんなに楽しいモンスターだったとは。もっと早く教えてよー。いや、食わず嫌いしてた自分が完全に悪いんだけど。

マスターマム・タロトが面白い理由

 ただ楽しいだけでなく、自分の愛用武器である操虫棍とすこぶる相性がいいのも嬉しい。

 ブレスや尻尾攻撃をジャンプで避けて反撃に転じることが出来る。地面ブレスもなんのそので、ジャンプ回避で接近し、飛円斬りで(空中○)滞空してスリップダメージをやり過ごし、ブレスが消えたら急襲付き(空中R2)で攻めを継続できる。地面ブレスで起き攻めされてもダメージ1回で空中に離脱可能。

 第1エリアではマスターマムを一定回数ひるませることで肉質軟化できるのだが、乗り攻防中のひるみもそのカウントに含まれている(モンハン大辞典情報)ので、操虫棍であれば1回乗って移動攻撃を繰り返すだけで簡単に肉質軟化が可能。スゴイぞ操虫棍。

 臨界ブラキディオス配信によって作成可能になったいわゆる「カブカカブ」のテンプレ装備の火耐性が高く、更にスキルで耐性を上げればかなり固くなる。「熱ダメージ無効」で暑さと溶岩ダメージをカットできるのも地味にストレスフリー。

 注意点として、近接ソロで狩るならオトモアイルーは絶対に待機させたほうが良い。洞窟鬼ごっこ選手権が始まってしまい、途端にク○ゲーまっしぐらとなる。

 乱入も、落とし物拾いも、地帯レベル上げも、(効率を求めなければ)クラッチクローも無しで、モンスターと1対1でガチンコ勝負できる。要するにそれがマスターマム・タロトのソロ狩りの面白さの源泉だと言える。

(多分)ユーザーの意見を取り入れた調整

 マスターマム・タロトには、前作のマムタロトや、あるいはアイスボーン全般に対するユーザーからの意見を汲み取った調整が見受けられる。

  • エリア1の痕跡集めの廃止。
  • 近接ダメージ優遇、かつクラッチ攻撃の軟化無しでも十分ダメージが通る肉質。

 などなど。DPSチェックは個人的には無くても良かった。ギリギリ感の演出としては悪くないんだけど、やらされてる感が拭えないので

 それでも失敗=即落ちのメテオジャンプというミニゲームを強いられる極ベヒーモスのような、理不尽を感じさせられる仕様で無いだけまだマシではある。実質的に理不尽かどうかではなく、ユーザー体験としての理不尽を感じるかどうかが重要。

 ただ、属性ダメージの通りが極端に悪くなったことで上位まではアンチ武器と言えるほど相性が良かった弓が一転して全く火力を出せなくなったらしく、弓にこだわりがある人からは不満が出ていてもおかしくない。

今後のモンハンに期待すること

 今回マスターマム・タロトのソロ狩りをして、やっぱりモンハンは基礎が面白いゲームなんだな、と再認識した。

 Bloodborneのような(未プレイだけどおそらくダークソウルやSEKIROなどにも通じるような)CPUとの駆け引きを楽しむアクションゲームの美点を、ゲームデザインのベースとして備えている。逆にそうでなければ大ヒットタイトルになるはずがない。

 しかしそこにうっかり余計なものを足しちゃったりすることがあるのがモンハンシリーズの残念なところでもある。アイスボーンだけで言っても、クラッチクローのような戦略性の乏しいアクションの強要。導きの地における落とし物拾いとレベル上げ。早すぎて(特に近接武器が)対処困難な一部モンスターの攻撃モーション。近年のマルチプレイゲームとは思えない劣悪なマッチングシステム。などなど。おそらく良かれと思ってやっているあたりがカプコンらしさとも言える。

 長くシリーズを続けるためには変化が必要なのは重々承知だけれど、そのような「足し算」や、あるいは余計なものを無くす「引き算」ばかりで作られたゲームをプレイしていると「果たして作った人自身はこのゲームを面白いと思っているんだろうか」という疑念が湧いてきてしまう。

 正直に言って、自分が昔のシリーズほどアイスボーンを熱心に遊ばなくなったのは、そのような疑念と関わりが無いとは言い切れない。もちろん慣れや飽きのせいもあるだろうけど。

 モンハンを長年楽しくプレイし続けてきた一人のプレイヤーとしては、安易な足し引きではなく、近年のゲームの良さを取り入れつつ「どうすれば面白いゲームが作れるか」という視点でゼロに近いところから制作されたモンスターハンターの続編を遊びたい、と願っている。あくまでも願望として。マスターマム・タロトのようなモンスターを作れるのなら、十分実現可能なことなんじゃないだろうか。