dアニメストアでカウボーイビバップを観た。最高のアニメだった。
今月から使い始めたdアニメストアだが、アニメを探していて不満だったことがある。
- 可愛い女子が出てくる萌えアニメ
- ロボットアニメ
- 子供向けアニメ
これらの割合が多いこと。もちろんそうでないものもあるし、それらの中に面白いものもあるけど。
対してカウボーイビバップは
- 男と女のハードボイルド
- SF(非ロボット)
- 大人向け
- ジャズやロック、ブルースなどのBGM
という異色の内容。普段アニメを見ない人でも楽しめるハズ。
こういう言い方をすべきかどうかはちょっと悩むところではある。
アニメファン向けだとダメなのか。非アニメファン向けの方が偉いのか。という議論がどうしても出てきてしまうから。
でも現実問題として、非アニメファンでも楽しめる内容になっているのだからそう言うしかない。
とにかくカッコいい。
とにかくクール。コメディも含めて。
とにかく無駄がないストーリー、セリフ回し、映像表現。
SF描写のクオリティの高さも世界観の奥行きを広げている。
観る前は「とにかく音楽が良くて、テレビ番組とかでよく使われている」というイメージがあった。
実際に観てみると、全然音楽だけのアニメじゃなかった。誰だ音楽だけなんて言ったのは。いや誰も言ってないけど。
アクション映画が好きで「ブレードランナー」とかも好きな自分には、刺さる要素しか無かった。
第一話でスパイクが見せる、ジークンドーの流れるような体捌き。アレを観たとき「あ、これはただのアニメじゃないな」と思ったそしてその思いは最終話まで変わらなかった。
主人公のスパイクを始め、彼らの仲間たちはみな過去に暗いものを抱えている。
はっきり言って人格にも難がある
そんな彼らだからこそ、出会い、居場所を見つけ、別れる、その有様に見る人は心を動かされる。
居場所を見つけたはずのスパイクは、それでも愛する女のもとへ向かい戦いに身を投じる。
まさにハードボイルド。自分のハードボイルド知識はレイモンド・チャンドラー『ロング・グッドバイ』を読んだくらいしかないんだけど。あと探偵物語もちょっと観た。
いいアニメはいい。名作は名作たるゆえんがある。もっといいアニメを観たい。そう素直に思える作品だった。