rh日和(仮)

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Apple Arcade版『Manifold Garden』をクリア 無限ループな一人称パズルゲーム

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 先日購入したiPad。新しいAppleデバイスを買うと、Appleのゲームサブスクリプションサービス「Apple Arcade」を3ヶ月間無料体験できるようになるのでさっそく利用している。

 最初にクリアしたゲームが一人称パズルゲーム『Manifold Garden』

Manifold Garden

Manifold Garden

  • William Chyr Studio
  • ゲーム

 パズルのギミックそのものはブロックを持ち運んで特定の場所に置くというシンプルなものなのだが、重力を変化させられるという独特のシステムがある。

 壁に向かって操作ボタンをタップすると、その方向に重力が変化し、壁に伝って歩けるようになる。全ての壁がX軸、Y軸、Z軸に面しているので、前後、上下、左右の6方向に重力を変化させることが可能。

 ブロックは6方向それぞれに対応したいずれかの色を持ち、対応した方向の重力が有効なときのみ持ち運びが可能。そのままでは運べないブロックを、重力変化やブロックの配置を工夫して移動させてパズルを解いていく。



 少ない色と線のみで描写されたグラフィックはシンプルだが美しく、BGMと相まって静謐だがどこか威圧的。

 マップのいたるところが無限ループとなっており、重力を変えて永久に落ち続けることも出来たり。ループを利用したパズルもアリ。幻想的であり、悪夢的でもある。



 パズルゲームとしては物足りない部分もあり、後半になるにつれてマップが広大になり、ギミックを解くことよりもギミックの全体を把握する方が困難な作業になりがち。体感時間で言うと、ブロックを見つけるまでに5分、ブロックを置く場所を見つけるまでに5分、そこからギミックを把握するまでに10分、とかそんな感じ。肝心のパズルギミックそのものが思っていたより簡単だったりすると拍子抜けしてしまう。

 しかし広大で無機質なマップを重力をグルグル回転させながら彷徨う、という体験そのものがこのゲームのキモであることも間違いなく、そこを是とするか否とするかはやる人次第といったところ。

 ボリュームもかなり少なめなので、パズルをやり込むというより独特な体験を味わうためのゲームだと言える。

 また3D酔いする人はかなりキツイらしい。自分は車には酔いまくるが3D酔いは全くしないという謎の体質なので平気だった。



 iPad(第9世代)でのプレイについてだが、Steam版のPVなどと見比べるとかなり画質が荒かった。おそらくiPhone用の画質・解像度しか用意されておらず、iPad版はただiPhone用の映像を引き伸ばしているのだと思われる。オプションなども存在しなかった。

 逆にそういうジャギジャギなグラフィックのゲームなんだと思いこむことで最後までプレイできたが、できるのであればコンシューマ版かSteam版でやり直したいところ。