iPadの画面分割機能「Split View」はマルチタスクをするのにすごく便利。でも操作がちょっと面倒で、パソコンやMacのようにスムーズに画面分割するのは少々難しい。主にタッチ操作ゆえの制約（ドラッグして長押し等）があるため。
そこでオススメしたいのが「ショートカット」アプリ。iPad OSおよびiOSに標準インストールされている、様々なタスクを登録して自動実行できるアプリ。以前は全然使い方がわからなかったが、ふと「画面分割を楽に出来るんじゃね？」と思い試してみたら案の定うまくいった。
ショートカットを使えば、あらかじめ登録しておいた2つのアプリをワンタッチで分割表示できる。いちいちアプリを選んで長押ししてドラッグする操作はもう要らない。
さらに「Slide Over（アプリのポップアップ表示）」を使えば3つのアプリを同時起動することも出来る。もはやiPadがマルチタスクの申し子と化す。……マルチタスクの申し子って何？？
しかしこの「ショートカット」アプリ、使い方がなかなか難しく、ちょっとしたプログラミング的な思考力が必要。とりあえずSplit Viewの登録方法を簡単に解説してみる。
ショートカットを起動し左のメニューから「ギャラリー」を選択。ここにプリセットされたショートカットが登録されているのでその中から「画面を2つのAppで分割」を選択し、分割表示したいアプリ2つを選択する。これでショートカットが登録される。
次に左のメニューのマイショートカット下の「すべてのショートカット」を選択。さきほど登録した「画面を2つのAppで分割」が表示されているハズなので右上の「…」をタップするとショートカット編集画面に移行する。
左上のショートカットの名前をタップすると名前を変更できる。その下に並ぶのがそのショートカットが実行するタスク。タスクの末尾の「>」マークをタップすることでSplit Viewの画面比率を変更可能。
3つのアプリを同時起動したい場合は右の「すべてのアクション」から「Appを開く」を選択してアプリを追加し、「>」マークをタップして「Slide Over」をオンにする。
作成したショートカットをホーム画面に追加するためには、右上の棒3本に丸がついたアイコンをタップし「ホーム画面に追加」を選ぶ。ショートカットがアイコンとしてホーム画面に追加され、タップするだけで設定したアプリが画面分割されて表示される。アイコンをタスクバーに置くこともできる。
こちらは左にSafari、右にショートカット、Slide Overでメモアプリを起動した様子。この状態をワンタップで表示できるのでスゴく便利。
とりあえず一通り説明してみたが、全然説明しきれていない気がする。それくらいショートカットアプリは使うのが難しい。明らかに初期のiPadの設計思想からは外れたアプリだと思うが、デバイスが進歩していく上で複雑化していくことは避けられないんだろうか。
とにかく「ショートカットを使うとSplit Viewがより便利になる」ということだけが伝わってくれればよしとしよう。
なお実際に自分が使っているのは、左画面にYouTube、右画面にグラブル（特化アプリ「SkyLeap」）、Slide OverでTwitterを表示し、無限にグラブルを遊べる体制を作ることだったりする。もうちょっと生産的なことはできんのかと自分でも思うがそういうのはぶっちゃけパソコン使ったほうがラクなので……。まだまだiPad力が足りないってことだろうか。
