rh日和(仮)

モノ、ゲーム、PCなどについてのブログ。

「マガポケ」で『はじめの一歩』を第一話から読んでいる話

 週刊少年マガジンの漫画アプリ「マガポケ」で『はじめの一歩』を読んでいる。現在30巻まで無料チケットで読むことが出来、作品チケット1枚とプレミアムチケット2枚が毎日もらえるので、一日3話ずつコツコツと読み進めている。

 これがとにかくもう震えるほど面白い。一歩がボクシングを初めてプロデビューし新人戦が始まる手前まで読んだんだけど、話のテンポが良くてグイグイ引き込まれる。昔一度通して読んだきりだったがここまでスゴかったのかと再認識した。

 不器用だけど才能のある主人公が努力によって成長してくという、ひとむかし前の少年漫画のド真ん中を行っていてとても気持ちがいい。ボクシング漫画のレジェンドと呼ぶにふさわしい。

 ここからさらに巻数が進むごとに試合内容の描写が濃密になっていくので、それも楽しみ。なんだか連載をリアルタイムで追っているような気分。



 1つの作品に対して単一の作者がいることが多い日本の漫画連載の仕組みだと、長期連載の作品は多かれ少なかれ作者の人生観、マンガ観を反映したものになり、ともすれば読者が作品をフォローすることが作者の人生をフォローすることに近づいていく傾向がある。

 複数のグループで制作するテレビドラマやエンタメ映画ではそのようなことはあまり起こらない。映画や小説だと起こりうる。いわば作品そのもの以上に「作家性」と呼ばれるようなものを受け手が味わっている状態。

 時間をかけて「作家性」を味わうのもいいものだけれど、虚心で作品を読んだときに素早く心に響くのは作品としてのクオリティそのものの方なんじゃないかと思う。どちらがいいという話ではなく。