先日『Getting Over It』の金壺and10分切りを達成したので、同ゲームの製作者ベネット・フォディが関わっている『Ape Out』をプレイし始めた。前々から気になるタイトルだったのもあり。
ゴリラを操作して敵地から脱出するアクションゲーム。操作は左スティックで移動、右スティックで向きの変更、左トリガーで敵をつかむ、右トリガーでパンチ、と極めてシンプル。マウス・キーボード操作にも対応している。
ゴリラのパワーは凄まじく、敵をパンチで吹き飛ばし壁や別の敵に当てれば一撃で倒すことが出来る。爽快度マックスゴリラ。
しかし防御力もゴリラボディ並みで、敵は銃や爆弾で武装しており数発攻撃を受けるとやられてしまう。
見つけた敵は素早く倒すサーチ・アンド・デストロイ戦法をとってもいいが、より確実に進むためには遮蔽物を利用したり、道の角で敵が来るのを待ったり（FPSで言う「角待ち」）、つかんだ敵がとっさに放つ銃撃を別の敵に当てたりと知的ゴリラな立ち回りが必要になる。
敵のAIがいい意味でお粗末なので上手く手玉に取ると気持ちいい。しかしお粗末すぎて爆弾を身にまとった敵が自分から炎に突っ込んで自爆したりする知能がサル以下の行動を見せることもあり、逆に事故的にやられてしまうこともある。ゴリラ事故に気をつけよう。
パーカッション主体のフリージャズ風BGMがワイルドな雰囲気を盛り立てる。敵を倒した時の効果音もドラム音で表現されており、ゲームプレイ自体が即興演奏となる仕組みはアクションゲームとして斬新。ミュージックゴリラ体験。血しぶき舞い散るゲーム画面だがサウンドおよびフラットな色使いのおかげでゴアな印象は薄い。
ゲーム性としては昔のアーケードゲームのようなかなり硬派でストイックな作りとなっており、敵の配置もランダムなので、結構真面目なプレイが求められる。そのあたりでちょっと人を選ぶかもしれない。もう少し難易度が低いゴリラ無双モードがあったら万人向けになりそう。
