Steamウィンターセールで買った『There Is No Game: Wrong Dimension』をプレイ。ずっとウィッシュリストに入っていたものを消化。Switch版の発売に合わせて日本語訳が追加されたのが今月とのこと。そういえばリストに入れたときは外国語しか無かった気がする。
基本はポイントアンドクリック型のアドベンチャーゲーム。「ここにはゲームは無いから返ってくれ」と言い張る「ゲーム」の声を無視してゲームを探していく、というトリッキーなストーリー。
「ナレーターの指示を無視するゲーム」といえば他に『The Stanley Parable』などがあるが、本作は比較的序盤から「ゲーム」と協力してある敵に立ち向かう展開になっていく。
メタフィクション的なストーリーだけあってゲーム業界のパロディ・風刺が多数あって楽しい。Steamのスクリーンショットからも丸わかりのゼ○ダなど。
なんとなく不穏なオープニングから始まるが、全編通してコメディに徹しており愉快な気分になれる。小さいお子さんにもオススメできる。ただPCのウィンドウ操作などを理解できないと厳しいかもしれないパートがある。
率直に言うと「度肝を抜くほど驚愕の展開」は無かったが、全体としてプレイヤーを楽しませようという工夫が凝らされていてとても好感が持てた。作者にはいろいろな意味でお疲れ様と言いたい。
日本語訳のクオリティは非常に高く、様々な意訳によって日本人でもわかりやすい内容になっていることが中学生レベルのリスニング力の自分でもおぼろげながらわかる。
クリアまでのタイムは4時間。ボリュームはそこそこだが同じ作業の繰り返しがないゲームなので(同じ場所をひたすらクリックし続けるような場面はある)満足度はかなり高かった。さくっと遊べて笑えるゲームが遊びたい人にオススメ。「スタンドアローン」の「買い切りゲーム」なので課金を求められたりすることはありません(重要)。本作の元となった『Jam Edition』が無料でプレイできるので気になった方はぜひそちらから遊んでみて欲しい。