rh日和(仮)

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『ワンダと巨像』は操作性が悪いがそれでも面白い

【PS4】ワンダと巨像 Value Selection

 積みゲー崩しでPS4版『ワンダと巨像』をプレイ中。名作と呼ばれて久しい本作を購入したのは2年位前だったと記憶している。しかし古のニコニコ動画時代にプレイ動画を見まくってしまったせいで、あまり新鮮味を感じられずに積みゲー化してしまっていた。

 改めてプレイしてみるとこのゲーム、ちょっと信じられないくらい操作性が悪い。ワンダの動きがもっさりしているのはリアリティの表現としてまぁ納得できるが、カメラ操作のレスポンスが妙に悪かったり、ボタンに対しての機能の割り振り方が変だったりと、割と根本的な部分で粗が目立つ。

 特にストレスが溜まるのが馬の操作。△ボタン(デフォルト配置)を連打しないと加速しないため指が疲れる。プレイヤーの向きを基準に左右に旋回するいわゆる「ラジコン操作」なので直感的でない。障害物に当たるとすぐに立ち止まってしまう。カメラの方向補正がキツすぎるので向きたい方向を向けない。などなど。

 オリジナル版をプレイしていないのでどのような操作性だったかはわからない。しかし発売が2005年であり、同時期に『モンスターハンターG』や『デビルメイクライ3』といった操作性の高い3Dアクションが発売されていたことを鑑みると、当時としても結構遊びにくいゲームだったんじゃないかと想像する。

 しかし本作がフルリメイクであることを考えると、この操作性の悪さがあえて残されたものなのは間違いない。

 おそらくオリジナルに近いゲーム性を再現することを優先したのだろう。例えば昨今のTPSアクションゲームのように、L2ボタンで弓を構えて移動しながら射撃できたり、オートロックオン機能で自動的に巨像を画面の中心に捉え続けることが可能になったりしたら、ゲームとしての快適度は上がるだろうが、本作ならではの味わいは削がれてしまっただろう。

 なによりこの「もっさり感」によって、荒ぶる巨像との死闘感や、馬という動物と向き合う困難さといった手応えが表現されていることも間違いない。

 そしてPS4版はグラフィックが凄まじく良い。おそらく他のゲームのように人物やモンスターといったオブジェクトにマシンスペックを割かなくていいからだろうが、フィールドのグラフィックのクオリティが最新のゲームと比較しても遜色ない。

 自然の描写が良いのでちょっと草原を散歩しているだけでウットリしてしまう。高台に登って遠景を見渡すと迫力満点。今回プレイしてようやくトカゲや果物がどういう場所にあるかわかってきたので楽しみながら探索している。