rh日和(仮)

モノ、ゲーム、PCなどについてのブログ。

PS4版『Days Gone』をプレイ 何かが足りないゾンビサバイバルゲーム

【PS4】Days Gone Value Selection 【CEROレーティング「Z」】
 世間は超大作で盛り上がっているが自分は積みゲー崩し。今はPS4『Days Gone』をプレイしている。PSプラスのフリープレイで配布されたもの。

 フリーカーと呼ばれる感染者の増大によって崩壊した世界。バイカーのディーコンはオレゴン州の各地にある生存者のキャンプを行き来しつつ生き延びる道を探る。

 端的に言えばゾンビサバイバルもの。先日Bloodborneをプレイしてどうにかホラーゲームを一定程度克服できた気がするので、次に苦手なゾンビゲームに手を出してみた。

 ゲーム性は「いかにも」なオープンワールドアクションゲーム。ハンドガン、ショットガン、アサルトライフル、クロスボウ、グレネード、火炎瓶などを駆使しつつゾンビやリッパー(狂信者)と戦う。敵拠点に潜入している時は『メタルギアソリッドV』、アイテムのクラフトは『ホライゾン:ゼロドーン』、ゾンビと殴り合っている時は『デッドライジング』をそれぞれ想起させる。



 R3スティック押し込みで周囲のアイテムを感知することができる。オープンワールドではよくある機能だが「なぜ主人公がその能力を使えるか」の説明は(少なくとも今のところ)無い。おそらく「あったほうがプレイヤーが便利だから」だろう。

 ゲーム全体として一事が万事その調子で、ストーリーもゾンビアウトブレイクもののお約束をなぞっている感が強い。いや、ゾンビものは苦手なので見たりプレイした経験は少ないんだけれど、遊べども遊べども想像の範疇を出ない物語が展開されていく。潜入、敵拠点の殲滅、味方を連れた脱出など、イベントもどこかで見たような内容の羅列。

 序盤でバイクを手に入れることでき、乗って高速移動できる他、ファストトラベルも可能になる。 とにかくゲームシステム全体がバイク中心に組み立てられており、バイクの近くにいないとファストトラベルできなかったり、多くのミッションでバイクが必須だったり。自然と相棒感を味わうことができる。

  しかしバイクには給油や修理が必要なためやや手間がかかる。ファストトラベルをするのにもガソリンを消費する。そこだけやけにリアル。ファストトラベル先の地点には大体給油手段が用意されているのでガソリンが無くなって詰む心配は全く無いが、ただただ給油作業の手間がかかる。

 アイテムの収集などにも時間がかかる。車のボンネットを開けるのにいちいちナイフでカギをこじ開けるモーションが入ったり、動物を解体するのにナイフを振るうシーンが入ったり。とにかくアイテムが無くなりがちで拾い集めるのも手間。

 これらの要素はおそらく没入感を高めるために用意されているのだろう。「レッドデッドリデンプション2」のようにそれで(一部のプレイヤーかもしれないが)好評を得たゲームもある。

 そのような頭を使わない単純作業はプレイヤーの一日の疲れを癒やす効果はあるのかもしれない。しかし「早く進んでストーリーの続きを見たい」と思っている時にはともすれば邪魔になりかねない。なにかクラフトするたびにスクラップを求めてウロウロするのはちょっとダルい。

 自分も序盤は「たまにはこういう作業もアリかな」と思ってプレイしていたが、3つ目のキャンプを見つけたあたりで「またあの作業をやらなきゃいけないのか……」とプレイする手が止まってしまっている。

 ストーリー序盤の「引き」が弱い、という点も色々なレビューで指摘されている通り。5、6時間プレイしてようやくエモい音楽が流れるエモいシーンが始まって「お、ちょっと盛り上がってきたな」と感じることができた。他作品がゲーム冒頭のムービーでプレイヤーを引き込もうと工夫を凝らしている中で、これではあまりに遅すぎる。



 ゲームとしての体裁は整っている。バグもアップデートで解消されたらしい。至るところに荒廃した気配の漂うオレゴンの山林をさまようのも独特の味わいがある。

 ただゲームとしてプレイヤーにガツンと訴えかけてくる何かが乏しい。もしかしたらこの先なにかあるのかもしれないが、既に細かい作業に辟易してしまっている。そんな感じで今後もプレイし続けるかは今のところ不明。