Steamサマーセールで『A Short Hike』を購入しプレイ。
シンプルで雰囲気重視の3Dアクションゲーム。主人公は鳥の「クレア」。休暇でやってきたで、人々と触れ合いながら島の頂上を目指す。動物たちが人間のように暮らす世界観は『どうぶつの森』チック。
アイテムを集めて行動範囲を広げていくシステムは初期の『ゼルダの伝説』に近いが、戦闘要素は無い。マップはシームレスだがそれほど広くないので、オープンワールドと言うより箱庭という印象。
グラフィックにドット絵風のフィルターがかかっておりレトロな雰囲気。設定でフィルターの強度を調節でき、オフ(最小)にすると3Dポリゴン調になる。
ジャンプ能力および壁登り能力を増やす「黄金の羽根」を集めて探索するのがゲームの基本の流れ。
さらに翼を広げて滑空するアクションもできる。探索に便利な他、島の景色を楽しみながら空中散歩を楽しむこともできる。
スコップで地面を掘ってアイテムやコインを手に入れたり、つるはしで新たなルートを開拓したり。釣りやビーチバレーのようなミニゲームも遊べる。
NPCの依頼を受けてアイテムを集める、いわゆるお使いイベントもある。マップを探索していれば自然に指定のアイテムが集まるので楽しくこなせる。
マップが存在せず(方角がわかるコンパスは序盤で手に入る)、オープンワールドゲームによくあるマーカーやクエストリストのようなものも無い。しかし程よい広さのマップのおかげで迷うようなことは無く、マイペースにじっくり探索を楽しむことができる。スローライフ的なゲームと言える。
牧歌的な雰囲気で癒し度高し。何気ないやりとりから登場人物の人生が垣間見えるのが良質な映画のよう。
わからなくなったら攻略サイトを見つつ、10時間ほどで実績クリアまで済ませてしまった。もうちょっとこのゲームの世界に浸っていたいと思い、自力でのゆるゆるRTA(タイムアタック)に挑戦。
ゲーム内にタイムアタック用のストップウォッチ機能が用意されているので、お手軽にタイムアタックが楽しめるようになっている。最近こういう仕様のゲームが増えてきた感アリ。
ロケハンなどもしつつタイムを詰めていった結果クリアタイム5分を切ることが出来てわりと満足。黄金の羽根は5枚でクリア可能。もっと詰めれば4枚でもいけそうな感じ。羽根無しでもジャンプで越えられる崖が結構あるのでそこをどう利用するかが攻めどころ。
YouTubeなどを探せば自分の気づかなかったルートで早いタイムを出している人がきっといるだろうが、あえて見ないことにする。競争しなくてもいい、という心の余裕を与えてくれるようなストーリーだったので。
なんとなくこういう見た目でどんなゲームか判断できてしまいそうなタイプのものは買うのを後回ししてしまいがちだが、実際にプレイすると高評価の通りちゃんと楽しめた。やっぱりいいゲームは良い(同語反復)。SwitchやPS4でも配信中なので一度遊んでみて欲しい。