毎晩寝る前の『原神』プレイが癒しになっている。
冒険者ランク25の突破試練をクリア。ディオナと行秋の凍結でなんとかなった。主人公がいくら鍛えてもガチャキャラよりだいぶ弱いのは仕様なんだろうか。
原神の面白さを要約すれば「買い切りの大作ゲーム並みによく出来たオープンワールド運営型ゲーム」ということに尽きる。
どこから褒めればいいか悩むけど、まずビジュアル。海外のゲームをプレイすると少なからず独特のクセを感じることがほとんどなのだけれど、原神のアニメタッチのグラフィックはそういったクセを全く感じさせない。
キャラクターのモーションひとつとっても違和感がない。最近ガチャで引いたキャラの「ディオナ」は典型的なちびっ子キャラなのだが、いわゆる「アラレちゃん走り(鳥山明のマンガ『Dr.スランプアラレちゃん』の走り方)」をする。アニメ愛がスゴイ。
オープンワールドのゲーム的なマップデザインが良い。高い密度で探索要素が配置されていて飽きない。風景が美しいので散策しているだけで癒される。
ほどよいアクション性とパズル要素がある。タッチパネル操作も想定しているためそこまでシビアな操作は要求されないが、かといって単調になることもない。ボス戦も観察に基づいた攻略が求められる。
イベントのムービーシーンも凝っており手抜かりは感じられない。序章の次点でドラゴンが飛び交うし、ディラックはスタイリッシュ。
ストーリーに関しては諸々の事情で最初は眉に唾をつけて見ていたのだけれど、真っ当にクオリティの高さを感じている。「組織のはみ出しものがトラブルシューティングする」というパターンが繰り返されているように見える辺りに地域的なものを感じる。
これだけのクオリティにも関わらず、日本語訳がやや翻訳調の固いものになっているのがどうしても気になるところ。日本のゲームとなんら遜色のないグラフィックなせいで妙なギャップを感じてしまう。更新のたびに膨大なテキストを訳すのが大変な労力であろうことは想像に難くないけれども。
スーファミ時代のドラクエ・FF直撃世代なので、よく「ドラクエやFFが別ジャンルになったらどんなゲームになるだろう」と妄想したものだった。
その意味で原神には「オープンワールドアクションRPG化したドラクエ・FF」感を、全面的ではないにしろそれなりに感じる。
厳密に言えば原神が直接影響を受けたのはゼルダの伝説や、ドラクエ・FFよりも後発のアニメナイズされたRPGタイトルだろう。系譜図にしたら遠い関係になる。
原神の最初の舞台が「モンド」といういかにもJRPG的な中世ヨーロッパをベースとしたファンタジー世界観の街で、それが第一章で民族的な璃月に移るあたりに巧みな戦略性が見受けられる。
ともあれ「剣と魔法で戦って、ドラゴンとかが出てくるアクションRPG」が基本無料で遊べるのがスゴイし、それが海外産のゲームなのもスゴイこと。